8.3. ソフトウェア管理
yum needs-restarting -s
コマンドで systemd サービスのリストが正しく表示されるようになる
以前は、needs-restarting
コマンドを -s
または --services
オプションとともに使用すると、systemd 以外のプロセスまたは誤動作しているプロセスが検出されたときにエラーが発生していました。今回の更新により、yum needs-restarting -s
コマンドはそのようなプロセスを無視し、代わりに影響を受ける systemd サービスのリストとともに警告を表示します。
dnf-automatic
コマンドがトランザクションの終了ステータスを正しく報告するようになる
以前は、dnf-automatic
コマンドは、トランザクション中の一部のアクションが正常に完了しなかった場合でも、トランザクションの成功終了コードを返しました。これにより、エラータの自動デプロイメントに dnf-automatic
を使用するマシンでセキュリティーリスクが発生する可能性があります。今回の更新により、この問題は修正され、dnf-automatic
は、トランザクション中にパッケージに関するすべての問題を報告するようになりました。
YUM は proxy=_none_
を正しく処理するようになりました
YUM proxy=_none_
設定オプションを使用すると、プロキシー設定の変更を禁止できます。以前は、メイン設定ファイルで proxy=_none_
を設定すると、YUM によってエラーが検出されました。この更新によりバグが修正され、YUM が proxy=_none_
を正しく処理できるようになりました。
RHEL 8 の YUM proxy=_none_
設定は、RHEL 7 の YUM 設定と互換性があります。
dbus
が所有するファイルが zlib
によって更新された場合に、needs-restarting
プラグインがシステムの再起動を正しく要求するようになりました。
以前は、YUM needs-restarting
プラグインを実行すると、dbus
パッケージが所有するファイルが、依存する zlib
パッケージによって更新されたときに、システムの再起動を求めるプロンプトが表示されませんでした。今回の更新により、この問題が修正され、zlib
の更新時に dbus
を再起動する必要があるという内容のメッセージを needs-restarting
プラグインが表示するようになりました。