検索

4.7. 高可用性およびクラスター

download PDF

Pacemaker のスケジューラーが、必須のコロケーション制約をすべて満たしてから、任意のコロケーション制約を満たすように変更されました。

以前は、コロケーション制約は、必須であるか任意であるかに関係なく、1 つずつ考慮されていました。そのため、ノードの割り当てが可能であっても、特定のリソースを実行できない可能性がありました。Pacemaker のスケジューラーは、任意のコロケーション制約を満たす前に、グループメンバー間の暗黙的な制約を含む、すべての必須のコロケーション制約を満たすことを試みるようになりました。その結果、任意と必須のコロケーション制約が混在するリソースを実行できる可能性が高くなりました。

Bugzilla:1876173

IPaddr2 および IPsrcaddr クラスターリソースエージェントがポリシーベースのルーティングをサポートするようになる

IPaddr2 および IPsrcaddr クラスターリソースエージェントは、ポリシーベースのルーティングをサポートするようになりました。これにより、複雑なルーティングシナリオを設定できるようになります。ポリシーベースのルーティングでは、リソースエージェントの table パラメーターを設定する必要があります。

Bugzilla:2040110

Filesystem リソースエージェントが EFS ファイルシステムタイプをサポートするようになる

ocf:heartbeat:Filesystem クラスターリソースエージェントは、Amazon Elastic File System (EFS) をサポートするようになりました。Filesystem リソースを設定するときに fstype=efs を指定できるようになりました。

Bugzilla:2049319

alert_snmp.sh.sample アラートエージェントが SNMPv3 をサポートするようになりました。

alert_snmp.sh.sample アラートエージェント (Pacemaker に付属のサンプルアラートエージェント) は、SNMPv2 だけでなく SNMPv3 プロトコルもサポートするようになりました。この更新により、alert_snmp.sh.sample エージェントを変更せずにコピーして、Pacemaker アラートで SNMPv3 を使用できるようになります。

Bugzilla:2160206

Pacemaker アラートを無効にする新しい enabled アラートメタオプション

Pacemaker アラートとアラート受信者は、enabled メタオプションをサポートするようになりました。

  • アラートに対して enabled メタオプションを false に設定すると、アラートが無効になります。
  • アラートに対して enabled メタオプションを true に設定し、特定の受信者に対して false に設定すると、その受信者のアラートが無効になります。

enabled メタオプションのデフォルト値は true です。このオプションを使用すると、計画されたメンテナンスなどの理由でアラートを一時的に無効にすることができます。

Bugzilla:2078611

Pacemaker Remote ノードが短時間の接続停止の後でも一時的なノード属性を保持するようになりました。

以前は、Pacemaker Remote 接続が失われると、Pacemaker は常に一時ノード属性をパージしていました。接続がすぐに回復でき、その間にリモートデーモンが再起動されなかった場合、これは不要でした。Pacemaker Remote ノードは、回復可能な短時間の接続停止の後でも一時的なノード属性を保持するようになりました。

Bugzilla:2030869

pcs property コマンドの機能拡張

pcs property コマンドは、次の機能拡張をサポートするようになりました。

  • pcs property config --output-format= オプション

    • --output-format=cmd を指定すると、現在のクラスタープロパティー設定から作成された pcs property set コマンドが表示されます。このコマンドを使用すると、設定済みのクラスタープロパティーを別のシステム上に再作成できます。
    • --output-format=json を指定すると、設定済みのクラスタープロパティーが JSON 形式で表示されます。
    • 設定済みのクラスタープロパティーをプレーンテキスト形式で表示するには、output-format=text を指定します。これは、このオプションのデフォルト値です。
  • pcs propertydefaults コマンド。これは、非推奨となった pcs property --defaults オプションに代わるものです。
  • pcs property describe コマンド。これは、クラスタープロパティーの意味を説明します。

Bugzilla:2166289

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.