4.7. 高可用性およびクラスター
Pacemaker のスケジューラーが、必須のコロケーション制約をすべて満たしてから、任意のコロケーション制約を満たすように変更されました。
以前は、コロケーション制約は、必須であるか任意であるかに関係なく、1 つずつ考慮されていました。そのため、ノードの割り当てが可能であっても、特定のリソースを実行できない可能性がありました。Pacemaker のスケジューラーは、任意のコロケーション制約を満たす前に、グループメンバー間の暗黙的な制約を含む、すべての必須のコロケーション制約を満たすことを試みるようになりました。その結果、任意と必須のコロケーション制約が混在するリソースを実行できる可能性が高くなりました。
IPaddr2 および IPsrcaddr クラスターリソースエージェントがポリシーベースのルーティングをサポートするようになる
IPaddr2 および IPsrcaddr クラスターリソースエージェントは、ポリシーベースのルーティングをサポートするようになりました。これにより、複雑なルーティングシナリオを設定できるようになります。ポリシーベースのルーティングでは、リソースエージェントの table パラメーターを設定する必要があります。
Filesystem リソースエージェントが EFS ファイルシステムタイプをサポートするようになる
ocf:heartbeat:Filesystem クラスターリソースエージェントは、Amazon Elastic File System (EFS) をサポートするようになりました。Filesystem リソースを設定するときに fstype=efs を指定できるようになりました。
alert_snmp.sh.sample アラートエージェントが SNMPv3 をサポートするようになりました。
alert_snmp.sh.sample アラートエージェント (Pacemaker に付属のサンプルアラートエージェント) は、SNMPv2 だけでなく SNMPv3 プロトコルもサポートするようになりました。この更新により、alert_snmp.sh.sample エージェントを変更せずにコピーして、Pacemaker アラートで SNMPv3 を使用できるようになります。
Pacemaker アラートを無効にする新しい enabled アラートメタオプション
Pacemaker アラートとアラート受信者は、enabled メタオプションをサポートするようになりました。
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アラートに対して
enabledメタオプションをfalseに設定すると、アラートが無効になります。 -
アラートに対して
enabledメタオプションをtrueに設定し、特定の受信者に対してfalseに設定すると、その受信者のアラートが無効になります。
enabled メタオプションのデフォルト値は true です。このオプションを使用すると、計画されたメンテナンスなどの理由でアラートを一時的に無効にすることができます。
Pacemaker Remote ノードが短時間の接続停止の後でも一時的なノード属性を保持するようになりました。
以前は、Pacemaker Remote 接続が失われると、Pacemaker は常に一時ノード属性をパージしていました。接続がすぐに回復でき、その間にリモートデーモンが再起動されなかった場合、これは不要でした。Pacemaker Remote ノードは、回復可能な短時間の接続停止の後でも一時的なノード属性を保持するようになりました。
pcs property コマンドの機能拡張
pcs property コマンドは、次の機能拡張をサポートするようになりました。
pcs property config --output-format=オプション-
--output-format=cmdを指定すると、現在のクラスタープロパティー設定から作成されたpcs property setコマンドが表示されます。このコマンドを使用すると、設定済みのクラスタープロパティーを別のシステム上に再作成できます。 -
--output-format=jsonを指定すると、設定済みのクラスタープロパティーが JSON 形式で表示されます。 -
設定済みのクラスタープロパティーをプレーンテキスト形式で表示するには、
output-format=textを指定します。これは、このオプションのデフォルト値です。
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pcs propertydefaultsコマンド。これは、非推奨となったpcs property --defaultsオプションに代わるものです。 -
pcs property describeコマンド。これは、クラスタープロパティーの意味を説明します。