2.2. ソフトウェアの作成方法
次のいずれかの方法を使用して、人間が判読できるソースコードをマシンコードに変換できます。
- ソフトウェアをネイティブにコンパイル します。
- 言語インタープリターまたは言語仮想マシンを使用して ソフトウェアを解釈 します。ソフトウェアは、そのまま解釈することも、バイトコンパイルすることもできます。
2.2.1. ネイティブにコンパイルされたソフトウェア
ネイティブにコンパイルされたソフトウェアは、生成されたバイナリーの実行ファイルでマシンコードにコンパイルされるプログラミング言語で書かれたソフトウェアです。ネイティブにコンパイルされたソフトウェアはスタンドアロンソフトウェアです。
ネイティブにコンパイルされた RPM パッケージは、アーキテクチャー固有のパッケージです。
64 ビット (x86_64) AMD または Intel のプロセッサーを使用するコンピューターでこのようなソフトウェアをコンパイルすると、32 ビット (x86) AMD または Intel プロセッサーでは実行できません。生成されるパッケージには、名前でアーキテクチャーが指定されています。
2.2.2. インタープリター型ソフトウェア
Bash や Python などの一部のプログラミング言語は、マシンコードにコンパイルできません。代わりに、言語インタープリターまたは言語仮想マシンが、事前の変換を行わずにプログラムのソースコードを逐次実行します。
インタープリター型のプログラミング言語でのみ書かれたソフトウェアは、アーキテクチャーに依存しません。そのため、作成される RPM パッケージの名前には noarch
文字列が付きます。
インタープリター言語で書かれたソフトウェアは、そのまま解釈することも、バイトコンパイルすることもできます。
そのまま解釈されるソフトウェア
このタイプのソフトウェアをコンパイルする必要はありません。そのまま解釈されるソフトウェアは、インタープリターによって直接実行されます。
バイトコンパイルされるソフトウェア
このタイプのソフトウェアはまずバイトコードにコンパイルする必要があり、その後言語仮想マシンによって実行されます。
注記一部のバイトコンパイル言語は、そのまま解釈することも、バイトコンパイルすることもできます。
RPM を使用してソフトウェアをビルドおよびパッケージ化する方法は、これら 2 つのソフトウェアタイプで異なることに注意してください。