第5章 IdM バックアップによるデータ損失への準備
IdM は、IdM データをバックアップする ipa-backup
ユーティリティーと、そのバックアップからサーバーおよびデータを復元する ipa-restore
ユーティリティーを提供します。
注記
Red Hat は、すべてのサーバーロール (特に、環境が統合 IdM CA を使用する場合は認証局 (CA) ロール) がインストールされた 非表示のレプリカ でバックアップを必要な頻度で実行することを推奨します。IdM 非表示レプリカのインストール を参照してください。
5.1. IdM バックアップの種類
ipa-backup
ユーティリティーを使用すると、2 種類のバックアップを作成できます。
- サーバーのフルバックアップ
- IdM に関連するすべてのサーバー設定ファイルと、LDAP データ交換形式 (LDIF) ファイルにある LDAP データがすべて 含まれます。
- IdM サービスは オフライン である必要があります。
- IdM デプロイメントをゼロから再構築する場合に 適しています。
- データのみのバックアップ
- LDIF ファイルの LDAP データとレプリケーション変更ログが 含まれます。
- IdM サービスは、オンラインまたはオフライン にできます。
- IdM データを以前の状態に復元する場合に 適しています。