6.5. Ansible を使用した IdM サーバーのバックアップの Ansible コントローラーから IdM サーバーへのコピー


Ansible Playbook を使用して、IdM サーバーのバックアップを Ansible コントローラーから IdM サーバーにコピーできます。

前提条件

  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定した。

    • Ansible バージョン 2.14 以降を使用している。
    • Ansible コントローラーに ansible-freeipa パッケージがインストールされている。
    • この例では、~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル を作成したことを前提としている。
    • この例では、secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されていることを前提としています。
  • ターゲットノード (ansible-freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。

手順

  1. ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに移動します。

    $ cd ~/MyPlaybooks/
  2. /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks ディレクトリーにある copy-backup-from-controller.yml のコピーを作成します。

    $ cp /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/copy-backup-from-controller.yml copy-backup-from-my-controller-to-my-server.yml
  3. copy-my-backup-from-my-controller-to-my-server.yml ファイルを開いて編集します。
  4. 以下の変数を設定してファイルを調整します。

    1. hosts 変数を、インベントリーファイルのホストグループに設定します。この例では、ipaserver ホストグループに設定します。
    2. ipabackup_name 変数を、IdM サーバーにコピーする Ansible コントローラー上の ipabackup の名前に設定します。

      ---
      - name: Playbook to copy a backup from controller to the IPA server
        hosts: ipaserver
        become: true
      
        vars:
          ipabackup_name: server.idm.example.com_ipa-full-2021-04-30-13-12-00
          ipabackup_from_controller: true
      
        roles:
        - role: ipabackup
          state: copied
  5. ファイルを保存します。
  6. Playbook ファイルとインベントリーファイルを指定して Ansible Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i ~/MyPlaybooks/inventory copy-backup-from-my-controller-to-my-server.yml

関連情報

  • /usr/share/doc/ansible-freeipa/roles/ipabackup ディレクトリーの README.md ファイル
  • /usr/share/doc/ansible-freeipa/playbooks/ ディレクトリー
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