7.2. データベースインデックスキャッシュサイズの調整
Red Hat は、パフォーマンスの最適化にビルドインのキャッシュサイズの自動調整機能を使用することを推奨します。auto-tuned の値を意図的に変更する必要がある場合を除き、この値は変更しないでください。
nsslapd-dbcachesize
属性は、データベースインデックスが使用するメモリー量を制御します。このキャッシュサイズは、エントリーキャッシュサイズと比べ、Directory Server パフォーマンスへの影響は少なくなっていますが、エントリーキャッシュサイズの設定後に利用可能なメモリーがある場合には、Red Hat は、データベースキャッシュに割り当てるメモリー量を増やすことを推奨します。
データベースキャッシュのメモリーの上限は 1.5 GB で、これ以上の値を指定してもパフォーマンスが改善されないためです。
デフォルト値 |
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有効な範囲 |
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エントリー DN の場所 |
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前提条件
- LDAP Directory Manager のパスワード
手順
自動キャッシュチューニングを無効にし、データベースキャッシュのサイズを設定します。この例では、データベースキャッシュを 256 メガバイトに設定します。
[root@server ~]# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com backend config set --cache-autosize=0 --dbcachesize=268435456
Directory Server を再起動します。
[root@server ~]# systemctl restart dirsrv.target
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IdM ディレクトリーサーバーのパフォーマンスを監視します。希望どおりに変更されなかった場合にはこの手順を繰り返して
dbcachesize
を別の値に調整するか、キャッシュサイズの自動調整をもう一度有効化します。
検証
nsslapd-dbcachesize
属性の値を表示し、希望の値に設定されていることを確認します。[root@server ~]# ldapsearch -D "cn=directory manager" -w DirectoryManagerPassword -b "cn=config,cn=ldbm database,cn=plugins,cn=config" | grep nsslapd-dbcachesize nsslapd-dbcachesize: 2147483648
関連情報
- Directory Server 11 ドキュメントの nsslapd-dbcachesize
- エントリーおよびデータベースキャッシュの自動サイズ設定の再有効化