2.2. SELinux の Permissive モードへの変更


SELinux を Permissive モードで実行していると、SELinux ポリシーは強制されません。システムは動作し続け、SELinux がオペレーションを拒否せず AVC メッセージをログに記録できるため、このログを使用して、トラブルシューティングやデバッグ、ならびに SELinux ポリシーの改善に使用できます。この場合、各 AVC は一度だけログに記録されます。

前提条件

  • selinux-policy-targeted パッケージ、libselinux-utils パッケージ、および policycoreutils パッケージがインストールされている。
  • selinux=0 または enforcing=0 カーネルパラメーターは使用されません。

手順

  1. 任意のテキストエディターで /etc/selinux/config ファイルを開きます。以下に例を示します。

    # vi /etc/selinux/config
  2. SELINUX=permissive オプションを設定します。

    # This file controls the state of SELinux on the system.
    # SELINUX= can take one of these three values:
    #       enforcing - SELinux security policy is enforced.
    #       permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
    #       disabled - No SELinux policy is loaded.
    SELINUX=permissive
    # SELINUXTYPE= can take one of these two values:
    #       targeted - Targeted processes are protected,
    #       mls - Multi Level Security protection.
    SELINUXTYPE=targeted
  3. システムを再起動します。

    # reboot

検証

  1. システムの再起動後に、getenforce コマンドが Permissive を返すことを確認します。

    $ getenforce
    Permissive
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