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5.4. ブロックマップキャッシュのサイズを増やしてパフォーマンスを高める

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VDO ボリュームのキャッシュサイズを増やすことで、読み取りおよび書き込みのパフォーマンスを高めることができます。

読み取りおよび書き込みの待ち時間が長い場合、またはアプリケーション要件と一致しない大量のデータをストレージから読み取る場合、キャッシュサイズを調整する必要がある可能性があります。

警告

ブロックマップキャッシュを増やすと、キャッシュは指定したメモリー量に加えて、さらに 15% のメモリーを使用します。キャッシュサイズが大きいほど RAM の使用量が増え、システム全体の安定性に影響します。

次の例は、システムのキャッシュサイズを 128 MB から 640 MB に変更する方法を示しています。

手順

  1. VDO ボリュームの現在のキャッシュサイズを確認します。

    # lvs -o vdo_block_map_cache_size
      VDOBlockMapCacheSize
                   128.00m
                   128.00m
  2. VDO ボリュームを非アクティブ化します。

    # lvchange -an vg_name/vdo_volume
  3. VDO 設定を変更します。

    # lvchange --vdosettings "block_map_cache_size_mb=640" vg_name/vdo_volume

    640 を、メガバイト単位の新しいキャッシュサイズに置き換えます。

    注記

    キャッシュサイズは 128 MB - 16 TB の範囲内の 4096 の倍数で、論理スレッドあたり少なくとも 16 MB である必要があります。変更は、次回 VDO デバイスが起動されたときに有効になります。すでに実行されているデバイスは影響を受けません。

  4. VDO ボリュームをアクティブ化します。

    # lvchange -ay vg_name/vdo_volume

検証

  • 現在の VDO ボリュームの設定を確認します。

    # lvs -o vdo_block_map_cache_size vg_name/vdo_volume
      VDOBlockMapCacheSize
                   640.00m

関連情報

  • lvchange(8) の man ページ
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