第11章 Application Streams のコンテンツのバージョンの管理
AppStream リポジトリーのコンテンツは、モジュールストリームに対応する複数のバージョンが使用できます。
11.1. モジュールの依存関係とストリームの変更
これまで、コンテンツを提供するパッケージは他のパッケージに依存し、通常は使用する依存関係バージョンを指定していました。モジュールに含まれるパッケージにもこの仕組みが適用されますが、パッケージとその特定バージョンをモジュールとストリームとしてグループ化したことで、さらに制限されます。また、モジュールストリームは含まれるパッケージや提供するパッケージに制限されずに、その他のモジュールのストリームへの依存関係を宣言できます。
パッケージやモジュールを操作した後は、インストールされているすべてのパッケージの依存関係ツリー全体が、パッケージが宣言しているすべての条件を満たさなければなりません。また、すべてのモジュールストリームの依存関係に適合する必要があります。あるモジュールストリームを無効にすると、他のモジュールストリームも無効にしなければならない場合があります。自動的に削除されるパッケージはありません。
次のアクションにより、後続の自動操作が発生する可能性があることに注意してください。
- モジュールストリームを有効にすると、別のモジュールストリームが有効になる可能性があります。
- モジュールストリームプロファイルをインストールしたり、ストリームからパッケージをインストールしたりすると、他のモジュールストリームが有効になり、他のパッケージがインストールされる可能性があります。
- パッケージを削除すると、別のパッケージも削除される可能性があります。このようなパッケージがモジュールにより提供されている場合は、このモジュールストリームのパッケージがインストールされなくなっても、将来のインストールに備えてモジュールストリームは有効のままになります。これは、未使用の DNF リポジトリーの挙動を反映しています。