2.4. モジュールストリーム
モジュールのストリームは、AppStream 物理リポジトリーで仮想的なリポジトリーとして扱えるフィルターです。モジュールストリームは、AppStream コンポーネントのバージョンです。各ストリームは別々に更新を受信し、他のモジュールストリームに依存している場合があります。
モジュールストリームは、アクティブまたは非アクティブにできます。アクティブなストリームにより、システムは特定のモジュールストリーム内の RPM パッケージにアクセスできるようになり、それぞれのコンポーネントバージョンをインストールできるようになります。
ストリームは次の場合にアクティブになります。
- 管理者が明示的に有効にした場合。
- ストリームが有効なモジュールの依存関係である場合。
- ストリームがデフォルトのストリームの場合。各モジュールにはデフォルトのストリームを設定できますが、Red Hat Enterprise Linux 9 ではデフォルトのストリームは定義されていません。必要に応じて、カスタムのデフォルトモジュールストリームとプロファイルの定義 の説明に従ってデフォルトストリームを設定できます。
あるモジュールの中で同時にアクティブにできるストリームは 1 つだけです。したがって、利用できるのは特定のストリームのパッケージだけです。
ランタイムユーザーアプリケーションまたは開発者アプリケーションに特定のストリームを選択する前に、次の点を考慮してください。
- 必要な機能と、その機能に対応するコンポーネントのバージョン
- アプリケーションとの互換性やユースケース
- Application Streams の ライフサイクル と更新計画
利用可能なモジュールおよびストリームのリストは パッケージマニフェスト を参照してください。コンポーネントごとの変更は、リリースノート を参照してください。
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