15.5. War URL ハンドラー
15.5.1. 概要
OSGi コンテナーに WAR ファイルをデプロイする必要がある場合は、ここで説明するように war:
を WAR URL の先頭に追加し、必要なマニフェストヘッダーを WAR ファイルに自動的に追加できます。
15.5.2. 構文
War URL は、以下の構文のいずれかを使用して指定されます。
war:warURL warref:instructionsURL
war
スキームを使用する最初の構文は、デフォルトの命令を使用してバンドルに変換される WAR ファイルを指定します。warURL には、WAR ファイルを特定する URL を指定できます。
warref
スキームを使用する 2 番目の構文は、変換命令 (このハンドラーに固有の命令を含む) が含まれる Bnd プロパティーファイル instructionsURL を指定します。この構文では、参照される WAR ファイルの場所は URL に明示的に表示されません。代わりに、WAR ファイルは、プロパティーファイルの (必須の) WAR-URL
プロパティーにより指定されます。
15.5.3. WAR 固有のプロパティー/命令
以下のように、.bnd
命令ファイルのプロパティーの一部は、War URL ハンドラーに固有です。
WAR-URL
- (必須) バンドルに変換する War ファイルの場所を指定します。
Web-ContextPath
Web コンテナー内にデプロイされた後に、この Web アプリケーションへのアクセスに使用される URL パスを指定します。
注記PAX Web の以前のバージョンでは、現在非推奨となっているプロパティー
Webapp-Context
が使用されていました。
15.5.4. デフォルトの手順
デフォルトでは、表15.2「WAR ファイルをラッピングするデフォルトの命令」 に示すように、War URL ハンドラーは WAR の META-INF/Manifest.mf
ファイルにマニフェストヘッダーを追加します。
マニフェストヘッダー | デフォルト値 |
---|---|
|
|
| パッケージはエクスポートされません。 |
|
WAR ファイルの名前。セット |
|
デフォルト値はありません。しかし、WAR エクステンダーは、デフォルトで |
| 明示的に指定されたクラスパスエントリーの他に、以下のエントリーが自動的に追加されます。
|
15.5.5. 例
以下の War URL は、Maven リポジトリーの wicket-examples
WAR のバージョン 1.4.7 を見つけ、これをデフォルトの命令を使用して OSGi バンドルに変換します。
war:mvn:org.apache.wicket/wicket-examples/1.4.7/war
以下の Wrap URL は、Web-ContextPath
を明示的に指定します。
war:mvn:org.apache.wicket/wicket-examples/1.4.7/war?Web-ContextPath=wicket
以下の War URL は、wicket-examples-1.4.7.bnd
ファイルの WAR-URL
プロパティーによって参照される WAR ファイルを変換し、.bnd
ファイルの他の命令を使用して WAR を OSGi バンドルに変換します。
warref:file:E:/Data/Examples/wicket-examples-1.4.7.bnd
15.5.6. 参照
war
URL 構文の詳細は、元の Pax URL の War Protocol ドキュメントを参照してください。