第4章 修復計画の実行
修復計画を作成したら、組織の Ansible ワークフローを使用して生成された Playbook をダウンロードして実行したり、Insights for Red Hat Enterprise Linux アプリケーションからリモートシステムで Playbook を実行したりできます。
4.1. Insights UI からの修復計画の実行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
必要な権限を持っており、準備状況チェックに成功すれば、Red Hat Hybrid Cloud Console の Insights ユーザーインターフェイス (UI) から、修復計画によって生成された Playbook を実行できます。
実行の準備状況チェック
いずれかのシステムの Remediations ウィンドウを開くと、準備状況チェックが自動的にアクティブ化されます。準備状況チェックでは、システム上で Playbook を実行するために必要な前提条件が満たされていることが確認されます。
準備状況チェックに失敗した場合、Execute playbook ボタンが無効になります。これは計画に問題があることを示しているわけではありません。接続して実行の準備状況チェックをトリガーするのに必要な権限がないことを示している可能性があります。
リモートシステムで修復計画を実行できるのは、Remediations administrator ロールを持つユーザーだけです。Remediations administrator ロールは、Red Hat Hybrid Cloud Console の Identity and Access Management (IAM) 設定で 組織管理者 によって付与される定義済みのロールです。
- Remediations user ロールには、リモートシステムで修復計画を実行するのに必要な権限が ありません。Remediations administrator ロールであれば、すべての修復機能にアクセスできます。また、システムが接続されているかどうかを確認することもできます。
- 必要な権限がない場合、システムの接続ステータスが Unknown に設定されます。このステータスは、コンソールの他の使用形態でそのシステムに接続できても設定されます。
- Remediations administrator ロールはデフォルトロールでは ありません。グループを作成し、自分自身をそのグループに追加する必要があります。User Access 権限の詳細は、ロールとメンバーによるグループアクセスの管理 を参照してください。
修復実行の準備状況チェックを成功させるには、次の前提条件の手順をすべて完了します。
前提条件
- Red Hat Hybrid Cloud Console にログインしている。
-
コマンドラインで Remote Host Configuration クライアント (
rhc connect
) を有効にする。 - UI で Remote Host Configuration Manager を有効にする。
- Remediations administrator ロールを持つ User Access グループのメンバーである。
この手順の後に、前提条件を完了するのに役立つ情報が提供されます。
手順
- Automation Toolkit > Remediations に移動します。
- 計画名をクリックして修復計画を選択します。
Execute playbook をクリックします。
注記Execute playbook ボタンが無効になっている場合は、ボタンの上にカーソルを置くと、完了していない前提条件を示す Execution Readiness Check ツールヒントが表示されます。完了していない前提条件をクリックし、それを完了するための詳細な手順を参照してください。または、次の章を参照してください。
- メニューで、Execute playbook on systems をクリックします。該当するシステムで、Red Hat Insights が生成する Ansible Playbook が実行されます。
関連情報
ロールベースアクセス制御 (RBAC) のユーザーアクセス設定ガイド
4.1.1. コマンドラインでの Remote Host Configuration クライアント (RHC connect) の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ホスト通信を有効にするには、コマンドラインで RHC クライアント (rhc connect) を実行する必要があります。ホストが接続されているかどうかを確認するには、次の手順に従ってください。
手順
- Automation Toolkit > Remediations に移動します。
- 実行する Playbook を選択します。
- Systems タブをクリックすると、修復の右側に Connection Status が表示されます。
Connection Status が Unknown の場合は、ステータスを表示するための適切な User Access 権限がないことを意味します。このデータを表示するために User Access 権限を変更する方法については、左側の ? アイコンをクリックしてください。
関連情報
rhc connect コマンドの詳細は、Insights が直接管理するシステムで rhc クライアントを有効にする を参照してください。
4.1.2. UI での Remote Host Configuration Manager の有効化 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リモートシステムで修復計画の Playbook を実行することをユーザーに許可するには、Insights UI で Remote Host Configuration Manager を設定する必要があります。
以下の手順を実行します。
手順
- Remote Host Configuration Manager に移動します。
- Permission で、Allow permitted Insights users to execute remediation playbooks on rhc-connected systems オプションを見つけて、ステータスの値を確認します。
ステータスが Disabled に設定されている場合:
- Change settings をクリックします。
- Status の値を Disabled から Enabled に変更します。
- Save changes をクリックします。UI の右上隅に、Changes saved というメッセージを含む確認ボックスが表示されます。