1.5. ユーザーの削除


1.5.1. ユーザーとそのリソースの削除

OpenShift への管理者アクセス権を持っている場合は、Jupyter へのユーザーアクセスを取り消して、そのユーザーのリソースを Red Hat OpenShift AI から削除できます。

ユーザーとそのユーザーのリソースを削除する場合、次のタスクを実行します。

  • OpenShift AI からユーザーを削除する前に、永続ボリューム要求 (PVC) 上のデータをバックアップすることをお勧めします。
  • ユーザーが所有するノートブックサーバーを停止します。
  • Jupyter へのユーザーアクセスを取り消します。
  • OpenShift アイデンティティープロバイダーの許可されたグループからユーザーを削除します。
  • ユーザーを削除した後、関連する設定ファイルを OpenShift から削除します。

1.5.2. 他のユーザーが所有するノートブックサーバーの停止

OpenShift AI 管理者は、クラスター上のリソース消費を削減する、またはクラスターからユーザーとそのリソースを削除する一環として、他のユーザーが所有するノートブックサーバーを停止できます。

前提条件

  • OpenShift AI 管理者権限を持つユーザーとして OpenShift AI にログインしている。
  • Starting a Jupyter notebook server で説明されているように、Jupyter アプリケーションを起動している。
  • 停止するノートブックサーバーが稼働中である (起動している)。

手順

  1. Jupyter の起動時に開くページで、Administration タブをクリックします。
  2. 1 つ以上のサーバーを停止します。

    • 1 つ以上の特定のサーバーを停止するには、以下の操作を実行します。

      1. Users セクションで、ノートブックサーバーが属するユーザーを見つけます。
      2. ノートブックサーバーを停止するには、次のいずれかの操作を実行します。

        • ユーザーの横にあるアクションメニュー () をクリックし、Stop server を選択します。
        • ユーザーの横にある View server をクリックし、Stop notebook server をクリックします。

          Stop server ダイアログボックスが表示されます。

      3. Stop server をクリックします。
    • すべてのサーバーを停止するには、以下の操作を実行します。

      1. Stop all servers ボタンをクリックします。
      2. OK をクリックして、すべてのサーバーを停止することを確認します。

検証

  • ノートブックサーバーが停止すると、各サーバーの横にある Stop server リンクが Start server リンクに変更されます。

1.5.3. Jupyter へのユーザーアクセスの取り消し

OpenShift AI へのアクセスを定義する OpenShift AI ユーザーグループからユーザーを削除して、ユーザーの Jupyter へのアクセスを取り消すことができます。ユーザーグループからユーザーを削除すると、そのユーザーは OpenShift AI ダッシュボードにアクセスしたり、クラスター内のリソースを消費する関連サービスを使用したりできなくなります。

重要

次の手順は、OpenShift AI へのアクセスを制限するために OepnShift AI ユーザーグループを実装している場合にのみ実行してください。ユーザーを OpenShift AI から完全に削除するには、OpenShift アイデンティティープロバイダー内の許可グループからユーザーを削除する必要があります。

前提条件

  • 削除するユーザーが所有しているノートブックサーバーを停止している。
  • OpenShift で cluster-admin ロールが割り当てられている。
  • OpenShift AI ユーザーグループを使用し、ユーザーがユーザーグループ、管理者グループ、またはその両方に属している。

手順

  1. OpenShift Web コンソールで、User Management Groups をクリックします。
  2. ユーザーを削除するグループの名前をクリックします。

    • 管理ユーザーの場合は、管理者グループの名前 (rhoai-admins など) をクリックします。
    • 管理者以外のユーザーの場合は、ユーザーグループの名前 (rhoai-users など) をクリックします。

    グループの Group details ページが表示されます。

  3. Details タブの Users セクションで、削除するユーザーを見つけます。
  4. 削除するユーザーの横にあるアクションメニュー () をクリックし、Remove user をクリックします。

検証

  • Details タブの Users セクションを確認し、削除したユーザーが表示されていないことを確認します。
  • rhods-notebooks プロジェクトで、Workloads Pods を確認し、このユーザーのノートブックサーバー Pod がないことを確認します。削除したユーザーの jupyter-nb-<username>-* という名前の Pod が表示される場合は、その Pod を削除して、削除されたユーザーがクラスター上のリソースを消費していないことを確認します。
  • OpenShift AI ダッシュボードで、データサイエンスプロジェクトのリストを確認します。ユーザーに属するプロジェクトをすべて削除します。

1.5.4. ストレージデータのバックアップ

ベストプラクティスとして、永続ボリューム要求 (PVC) 上のデータを定期的にバックアップすることをお勧めします。

OpenShift AI をアンインストールするとすべての PVC が削除されるため、ユーザーを削除する前と、OpenShift AI をアンインストールする前に、データをバックアップすることが特に重要です。

PVC のバックアップの詳細は、クラスタープラットフォームのドキュメントを参照してください。

1.5.5. ユーザーの削除後のクリーンアップ

Red Hat OpenShift AI または Jupyter へのユーザーのアクセス権を削除した後、そのユーザーの設定ファイルも OpenShift から削除する必要があります。Red Hat は、設定ファイルを削除する前に、ユーザーのデータをバックアップすることを推奨します。

前提条件

  • (オプション) ユーザーの OpenShift AI へのアクセスを完全に削除する場合は、アイデンティティープロバイダーから認証情報を削除している。
  • Jupyter へのユーザーのアクセス権限を取り消している。
  • ユーザーのストレージデータをバックアップしている。
  • cluster-admin ロールを持つユーザーとして OpenShift Web コンソールにログインしている。

手順

  1. ユーザーの永続ボリューム要求 (PVC) を削除します。

    1. Storage PersistentVolumeClaims をクリックします。
    2. まだ選択されていない場合は、プロジェクトリストから rhods-notebooks プロジェクトを選択します。
    3. jupyter-nb-<username> PVC を見つけます。

      <username> を関連するユーザー名に置き換えます。

    4. アクションメニュー (⋮) をクリックし、リストから Delete PersistentVolumeClaim を選択します。

      Delete PersistentVolumeClaim ダイアログが表示されます。

    5. ダイアログで、正しい PVC が削除されていることを確認します。
    6. Delete をクリックします。
  2. ユーザーの ConfigMap を削除します。

    1. Workloads ConfigMaps をクリックします。
    2. まだ選択されていない場合は、プロジェクトリストから rhods-notebooks プロジェクトを選択します。
    3. jupyterhub-singleuser-profile-<username> ConfigMap を見つけます。

      <username> を関連するユーザー名に置き換えます。

    4. アクションメニュー (⋮) をクリックし、リストから Delete ConfigMap を選択します。

      Delete ConfigMap ダイアログが表示されます。

    5. ダイアログで、正しい ConfigMap が削除されていることを確認します。
    6. Delete をクリックします。

検証

  • ユーザーは Jupyter にアクセスできなくなり、アクセスしようとすると "Access permission needed" というメッセージが表示されます。
  • ユーザーのシングルユーザープロファイル、永続ボリューム要求 (PVC)、および ConfigMap が、OpenShift に表示されなくなります。
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