第6章 サポートの削除
このセクションでは、Red Hat OpenShift AI のユーザー向け機能のサポートにおける主な変更を説明します。OpenShift AI がサポートするソフトウェアプラットフォーム、コンポーネント、および依存関係の詳細は、サポートされる構成 を参照してください。
6.1. 削除された機能
6.1.1. データサイエンスパイプライン v1 サポートが削除されました
これまで、OpenShift AI のデータサイエンスパイプラインは KubeFlow Pipelines v1 をベースにしていました。OpenShift AI 2.9 以降、データサイエンスパイプラインは、異なるワークフローエンジンを使用する KubeFlow Pipelines v2 をベースにしています。OpenShift AI では、デフォルトで Data Science Pipelines 2.0 が有効化され、デプロイされます。
OpenShift AI 2.16 以降、データサイエンスパイプライン 1.0 リソースは OpenShift AI によってサポートまたは管理されなくなりました。ダッシュボードまたは KFP API サーバーからデータサイエンスパイプライン 1.0 に基づくパイプラインの詳細をデプロイ、表示、または編集することはできなくなりました。
OpenShift AI は、既存の Data Science Pipelines 1.0 インスタンスを 2.0 に自動的に移行しません。OpenShift AI 2.16 にアップグレードする場合は、既存のデータサイエンスパイプライン 1.0 インスタンスを手動で移行する必要があります。詳細は、データサイエンスパイプライン 2.0 へのアップグレード を 参照してください。
Data Science Pipelines 2.0 には、Argo Workflows のインストールが含まれています。OpenShift AI は、この Argo Workflows インストールの顧客による直接使用をサポートしていません。データサイエンスパイプライン 2.0 で OpenShift AI 2.16 にインストールまたはアップグレードするには、クラスターに Argo Workflow の既存のインストールがないことを確認します。
6.1.2. Elyra パイプラインで実行される Python スクリプトのパイプラインログは S3 に保存されない
Elyra パイプラインで実行されている Python スクリプトのログは、S3 互換ストレージに保存されなくなりました。OpenShift AI バージョン 2.11 以降では、OpenShift AI ダッシュボードのパイプラインログビューアーでこれらのログを表示できます。
この変更を有効にするには、2024.1 または 2024.2 ワークベンチイメージで提供されている Elyra ランタイムイメージを使用する必要があります。
古いワークベンチイメージバージョンがある場合は、プロジェクトワークベンチの更新 の説明に従って、Version 選択 フィールドを 2024.1
または 2024.2
に更新 してください。
ワークベンチイメージバージョンを更新すると、パイプラインの既存のランタイムイメージの選択がすべて消去されます。ワークベンチのバージョンを更新したら、ワークベンチ IDE を開き、パイプラインのプロパティーを更新してランタイムイメージを選択します。
6.1.3. embedded サブスクリプションチャネルの使用を終了
OpenShift AI 2.8 以降では、embedded
サブスクリプションチャネルは使用されなくなりました。Operator の新規インストールでは、embedded
チャネルを選択できなくなりました。サブスクリプションチャネルの詳細は、Red Hat OpenShift AI Operator のインストール を 参照してください。
6.1.4. ワークベンチのバージョン 1.2 ノートブックコンテナーイメージのサポートを終了
ワークベンチを作成するときは、ワークベンチで使用するノートブックコンテナーイメージを指定します。OpenShift AI 2.5 以降では、新しいワークベンチを作成するときに、バージョン 1.2 のノートブックコンテナーイメージを選択できません。バージョン 1.2 ノートブックイメージですでに実行されているワークベンチは、引き続き正常に動作します。ただし、Red Hat では、最新のノートブックコンテナーイメージを使用するようにワークベンチを更新することを推奨します。
6.1.5. beta サブスクリプションチャネルの使用を終了
OpenShift AI 2.5 以降では、beta
サブスクリプションチャネルを使用しなくなりました。Operator の新規インストール用の beta
チャネルを選択できなくなりました。サブスクリプションチャネルの詳細は、Red Hat OpenShift AI Operator のインストール を 参照してください。
6.1.6. HabanaAI ワークベンチイメージの削除
HabanaAI 1.10 ワークベンチイメージのサポートが削除されました。OpenShift AI バージョン 2.14 以降の新規インストールには、HabanaAI ワークベンチイメージは含まれません。ただし、OpenShift AI を以前のバージョンからアップグレードする場合は、HabanaAI ワークベンチイメージは使用可能なままとなるため、既存の HabanaAI ワークベンチイメージは引き続き機能します。