第1章 OpenShift Pipelines を使用したアプリケーションの CI/CD ソリューションの作成
Red Hat OpenShift Pipelines を使用すると、カスタマイズされた CI/CD ソリューションを作成して、アプリケーションをビルドし、テストし、デプロイできます。
アプリケーション向けの本格的なセルフサービス型の CI/CD パイプラインを作成するには、以下のタスクを実行する必要があります。
- カスタムタスクを作成するか、既存の再利用可能なタスクをインストールします。
- アプリケーションの配信パイプラインを作成し、定義します。
以下の方法のいずれかを使用して、パイプライン実行のためにワークスペースに接続されているストレージボリュームまたはファイルシステムを提供します。
- 永続ボリューム要求を作成するボリューム要求テンプレートを指定します。
- 永続ボリューム要求を指定します。
-
PipelineRun
オブジェクトを作成し、Pipeline をインスタンス化し、これを起動します。 - トリガーを追加し、ソースリポジトリーのイベントを取得します。
このセクションでは、pipelines-tutorial
の例を使用して前述のタスクを説明します。この例では、以下で構成される単純なアプリケーションを使用します。
-
pipelines-vote-ui
Git リポジトリーにソースコードがあるフロントエンドインターフェイス (pipelines-vote-ui
)。 -
pipelines-vote-api
Git リポジトリーにソースコードがあるバックエンドインターフェイス (pipelines-vote-api
)。 -
pipelines-tutorial
Git リポジトリーにあるapply-manifests
およびupdate-deployment
タスク。
1.1. 前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。
- OpenShift OperatorHub にリストされている Red Hat OpenShift Pipelines Operator を使用して OpenShift Pipelines をインストールしている。インストールの完了後にクラスター全体に適用できる。
- OpenShift Pipelines CLI がインストールされている。
-
GitHub ID を使用してフロントエンドの
pipelines-vote-ui
およびバックエンドのpipelines-vote-api
Git リポジトリーをフォークしており、これらのリポジトリーに管理者権限でアクセスできる。 -
オプション:
pipelines-tutorial
Git リポジトリーのクローンを作成している。