2.2. グローバル設定のカスタマイズ
OpenShift Serverless Logic Operator のインストール後に、openshift-serverless-logic
namespace の logic-operator-rhel8-controllers-config
config map ファイルにアクセスできます。この設定ファイルは、Operator がクラスターに新規リソースを作成する際にどのように動作するかを定義します。ただし、この設定への変更は、すでに存在するリソースには影響しません。
config map の controllers_cfg.yaml
キー内のオプションのいずれかを変更できます。
以下の表は、利用可能なすべてのグローバル設定オプションの概要を示しています。
設定キー | デフォルト値 | 説明 |
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| 内部 OpenShift Serverless Logic Operator ビルダーマネージャーを使用する場合の Kaniko 永続ボリューム要求 (PVC) のデフォルトサイズ。 |
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| 開発者モードのワークフローが開始されるまでに待機する時間 (秒単位)。この情報は、コントローラーマネージャーが新しい開発者モードコンテナーを作成し、ヘルスチェックプローブを設定するために使用されます。 |
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| Operator 管理の Kaniko ビルダーがウォームアップ Pod を作成するために使用するデフォルトのイメージ。 |
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| Operator 管理の Kaniko ビルダーがエグゼキューター Pod を作成するために内部で使用されるデフォルトのイメージ。 |
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| PostgreSQL が使用する Job サービスイメージ。空の場合、OpenShift Serverless Logic Operator は、現行バージョンの OpenShift Serverless Logic Operator に基づいてデフォルトの Apache コミュニティーイメージを使用します。 |
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| 使用する永続性のない Job サービスイメージ。空の場合、OpenShift Serverless Logic Operator は、現行バージョンの OpenShift Serverless Logic Operator に基づいてデフォルトの Apache コミュニティーイメージを使用します。 |
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| PostgreSQL が使用する Data Index サービスイメージ。空の場合、OpenShift Serverless Logic Operator は、現行バージョンの OpenShift Serverless Logic Operator に基づいてデフォルトの Apache コミュニティーイメージを使用します。 |
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| 使用する永続性のない Data Index サービスイメージ。空の場合、OpenShift Serverless Logic Operator は、現行バージョンの OpenShift Serverless Logic Operator に基づいてデフォルトの Apache コミュニティーイメージを使用します。 |
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| プレビュープロファイルでワークフローアプリケーションをビルドするために内部 Dockerfile で使用される OpenShift Serverless Logic ベースビルダーイメージ。空の場合、OpenShift Serverless Logic Operator は、現行バージョンの OpenShift Serverless Logic Operator に基づいてデフォルトの Apache コミュニティーイメージを使用します。 |
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| OpenShift Serverless Logic ワークフローイメージを devmode プロファイルにデプロイするために使用するイメージ。空の場合、OpenShift Serverless Logic Operator は、現行バージョンの OpenShift Serverless Logic Operator に基づいてデフォルトの Apache コミュニティーイメージを使用します。 |
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| OpenShift Serverless Logic Operator namespace のビルダー config map のデフォルト名。 |
| next column | ワークフローの永続性に必要な Quarkus エクステンション。これらのエクステンションは、ビルドされるワークフローで PostgreSQL の永続性が設定されている場合に、OpenShift Serverless Logic Operator ビルダーによって使用されます。 |
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これは、oc
コマンドラインツールを使用して logic-operator-controllers-config
config map を更新することで編集できます。
2.2.1. グローバル設定変更の影響
グローバル設定を更新すると、変更は直ちに新規作成されたリソースにのみ影響します。たとえば、sonataFlowDevModeImageTag
プロパティーを変更し、dev モードでデプロイ済みのワークフローがある場合、OpenShift Serverless Logic Operator は更新されたイメージ設定で新しいデプロイメントをロールアウトしません。変更を反映するのは、新しいデプロイメントのみです。
2.2.2. ベースビルダーイメージのカスタマイズ
OpenShift Serverless Logic Operator で使用される Dockerfile のベースビルダーイメージを直接変更できます。
さらに、現在の namespace 内の SonataFlowPlatform
設定でベースビルダーイメージを指定できます。これにより、指定されたベースイメージが指定の namespace でのみ使用されるようになります。
カスタムベースビルダーイメージを含む SonataFlowPlatform
の例
apiVersion: sonataflow.org/v1alpha08 kind: SonataFlowPlatform metadata: name: sonataflow-platform spec: build: config: baseImage: dev.local/my-workflow-builder:1.0.0
または、以下の例のように、グローバル config map でベースビルダーイメージを変更することもできます。
カスタムベースビルダーイメージを含む ConfigMap
の例
apiVersion: v1 data: controllers_cfg.yaml: | sonataFlowBaseBuilderImageTag: dev.local/my-workflow-builder:1.0.0 kind: ConfigMap metadata: name: logic-operator-rhel8-controllers-config namespace: openshift-serverless-logic
ベースビルダーイメージをカスタマイズする場合、以下の優先順位が適用されます。
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現在のコンテキストの
SonataFlowPlatform
設定。 -
ConfigMap
リソースのグローバル設定エントリー。 -
logic-operator-rhel8-builder-config
config map で定義される、OpenShift Serverless Logic Operator namespace 内の Dockerfile のFROM
句。
SonataFlowPlatform
設定のエントリーは、常に他の値をオーバーライドします。