5.5. データベーススキーマの初期化


SonataFlow を PostgreSQL の永続性で使用している場合は、Flyway を有効にするか、Data Definition Language (DDL) スクリプトを使用してデータベーススキーマの更新を手動で適用することで、データベーススキーマを初期化できます。

Flyway は kie-addons-quarkus-flyway ランタイムモジュールで管理されており、デフォルトでは無効になっています。Flyway を有効にするには、以下のいずれかの方法で設定する必要があります。

5.5.1. ワークフロー ConfigMap での Flyway 設定

ワークフロー ConfigMap で Flyway を有効化するには、以下のプロパティーを追加します。

ワークフロー ConfigMap で Flyway を有効化する例

apiVersion: v1
kind: ConfigMap
metadata:
  labels:
    app: example-workflow
  name: example-workflow-props
data:
  application.properties: |
    kie.flyway.enabled = true

5.5.2. ワークフローコンテナーで環境変数を使用した Flyway 設定

次の例を使用して、SonataFlow CR の spec.podTemplate.container フィールドに環境変数を追加することで、Flyway を有効化できます。

ワークフローコンテナー環境変数を使用して Flyway を有効化する例

apiVersion: sonataflow.org/v1alpha08
kind: SonataFlow
metadata:
  name: example-workflow
  annotations:
    sonataflow.org/description: Example Workflow
    sonataflow.org/version: 0.0.1
spec:
  podTemplate:
    container:
      env:
        - name: KIE_FLYWAY_ENABLED
          value: 'true'
  flow: ...

5.5.3. SonataFlowPlatform プロパティーを使用した Flyway 設定

namespace 内のすべてのワークフローに共通の Flyway 設定を適用するには、以下の例に示されている SonataFlowPlatform CR の spec.properties.flow フィールドにプロパティーを追加します。

注記

この設定は、ワークフローのデプロイメント中に適用されます。ワークフローをデプロイする前に Flyway プロパティーが設定されていることを確認します。

SonataFlowPlatform プロパティーを使用して Flyway を有効化する例

apiVersion: sonataflow.org/v1alpha08
kind: SonataFlowPlatform
metadata:
  name: sonataflow-platform
spec:
  properties:
    flow:
      - name: kie.flyway.enabled
        value: true

5.5.4. DDL スクリプトを使用した手動データベースの初期化

手動の初期化が必要な場合は、kie.flyway.enabled プロパティーが未設定であるか、明示的に false に設定されていることを確認して、Flyway を無効化する必要があります。

  • デフォルトでは、各ワークフローはワークフロー名と同じスキーマ名を使用します。各ワークフローにスキーマの初期化を手動で適用してください。
  • SonataFlow カスタムリソース (CR) の永続性設定を使用している場合は、カスタムスキーマ名を指定できます。

手順

  1. kogito-ddl-9.102.0.redhat-00005-db-scripts.zip ロケーションから DDL スクリプトをダウンロードします。
  2. ファイルをデプロイメントします。
  3. ターゲットである PostgreSQL データベースの root ディレクトリーにある .sql ファイルを実行します。ファイルがバージョン番号の順序で実行されることを確認してください。

    以下に例を示します。

    • V1.35.0__create_runtime_PostgreSQL.sql
    • V10.0.0__add_business_key_PostgreSQL.sql
    • V10.0.1__alter_correlation_PostgreSQL.sql

      注記

      ファイルバージョン番号は、OpenShift Serverless Logic Operator のバージョン管理に関連付けられていません。

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