1.5. Red Hat OpenShift Serverless 1.36


OpenShift Serverless 1.36 が利用可能になりました。OpenShift Container Platform 上の OpenShift Serverless に関連する新機能、更新、修正された問題、および既知の問題は、以下の注記に記載されています。

1.5.1. 新機能

1.5.1.1. OpenShift Serverless Eventing

  • OpenShift Serverless は Knative Eventing 1.16 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Apache Kafka 1.16 で Knative を使用するようになりました。
  • IntegrationSourceIntegrationSink がテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。これらは、Apache Camel プロジェクトの一部の Kamelet をサポートする Knative Eventing カスタムリソースです。Kamelets を使用すると、ソース (イベントプロデューサー) またはシンク (イベントコンシューマー) として機能し、サードパーティーシステムに接続して接続性を向上させることができます。
  • Knative Eventing は、受信イベントの構造に基づいて EventTypes を自動的に検出して登録できるようになりました。この機能により、EventTypes の設定と管理が簡素化され、手動での定義の必要性が軽減されます。この機能は、テクノロジープレビューとして利用できます。
  • OpenShift Serverless Eventing では、カスタムコードを記述せずに JSON イベントを宣言的に変換するために使用できる新しい API リソースである EventTransform が導入されました。EventTransform を使用すると、属性を変更したり、データを抽出または再形成したり、システム間のイベントフローを合理化したりできます。一般的なユースケースには、イベントの拡充、形式の変換、要求応答の変換などがあります。EventTransform は、Knative ソース、トリガー、ブローカーとシームレスに統合され、イベント駆動型アーキテクチャーの相互運用性を強化します。この機能は現在、テクノロジープレビューとして利用可能です。

    EventTransform の次の主な機能を参照してください。

    • Kubernetes ネイティブリソースを使用して変換を宣言的に定義する
    • 高度で柔軟なイベントデータ操作には JSONata 式を使用する
    • イベント駆動型ワークフロー内の任意の時点で変換を簡単に挿入できる
    • より適切なルーティング制御のために、シンクバウンドイベントとリプライイベントの両方の変換をサポートする
  • sinks.knative.dev API グループが、Knative Eventing の ClusterRoles namespace に追加されました。開発者には、この API グループのリソースを getlist、および watch する権限が付与され、シンクリソースのアクセシビリティーと統合が向上しました。
  • Knative Eventing のトランスポート暗号化が、一般提供 (GA) 機能として利用できるようになりました。
  • Knative Eventing では、Eventing カスタムリソースにイベントを送信できるエンティティーを制限する認可ポリシーを定義する機能がサポートされるようになりました。これにより、イベント駆動型アーキテクチャー内での制御とセキュリティーが強化されます。この機能は開発者プレビューとして利用できます。
  • Knative Eventing カタログは、Backstage の Event Catalog プラグインを通じて Red Hat Developer Hub に統合されるようになりました。この統合により、ユーザーは Red Hat Developer Hub インターフェイス内で直接 Knative Eventing リソースを検出および探索できるようになります。この機能は開発者プレビューとして利用できます。
  • KafkaSource API はバージョン v1 に昇格され、安定性と実稼働環境での使用準備が整ったことを示しました。
  • OpenShift Serverless は、一般提供 (GA) 機能として ARM アーキテクチャーへのデプロイメントをサポートするようになりました。
  • kn event プラグインが GA 機能として利用できるようになりました。このプラグインを使用すると、コマンドラインからさまざまな宛先にイベントを直接送信し、イベント駆動型アプリケーションの開発とテストのワークフローを効率化できます。

1.5.1.2. OpenShift Serverless Serving

  • OpenShift Serverless は Knative Serving 1.16 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Kourier 1.16 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless は Knative (kn) CLI 1.16 を使用するようになりました。

1.5.1.3. OpenShift Serverless Functions

  • kn func CLI プラグインが func 1.16 を使用するようになりました。
  • OpenShift Serverless Functions は Cert Manager との統合をサポート、関数ワークロードの証明書管理を自動化できます。この機能は開発者プレビューとして利用できます。

1.5.1.4. OpenShift Serverless Logic

  • HTTP 経由でワークフローを開始するときに、リクエスト本文の workflowdata フィールドと一緒に追加のプロパティーを含めることができるようになりました。これらの追加フィールドはランタイムによって無視されますが、次の例に示すように、Data Index ではプロセス変数として使用できます。

    {"workflowdata": {"name": "John"}, "groupKey": "follower"}
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  • ProcessInstances.variables の GraphQL クエリーを使用して、ワークフロー変数の内容でワークフローインスタンスをフィルターできるようになりました。たとえば、次のクエリーは、workflowdatalanguage フィールドが Spanish に等しいプロセスインスタンスを取得します。

    ProcessInstances (where:{variables:{workflowdata:{language:{equal:Spanish}}}}) {
        variables,
        state,
        lastUpdate,
        nodes {
          name
        }
    }
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  • OpenShift Serverless Logic Data Index では、ワークフロー定義メタデータを使用したクエリーのフィルタリングがサポートされるようになりました。
  • OpenShift Serverless Logic Operator は、ワークフロー定義がいつ利用可能になったか、または利用できなくなったかを示すイベントを Data Index に発行するようになりました。

1.5.2. 修正された問題

1.5.2.1. OpenShift Serverless Eventing

  • 以前は、シンクがイベントを順序どおりに処理していない間に Kafka コンシューマーグループのリバランスが発生した場合、Knative Kafka ディスパッチャーはイベントの消費を停止することがありました。この動作により、次のエラーが発生しました。

    • SEVERE: Unhandled exception
    • java.lang.IndexOutOfBoundsException: bitIndex < 0
    • Request joining group due to: group is already rebalancing のようなログが繰り返し表示されます

    この問題は修正されています。ディスパッチャーは、リバランス中に順序どおりに処理されないイベントの消費を適切に処理し、中断することなくイベントの処理を継続します。

  • 以前は、PKCS #1 形式のサポートされていない TLS 証明書の使用により KafkaSource.spec.net.tls.key が読み込みに失敗しても、KafkaSource は Ready 状態のままでした。この問題は修正されています。サポートされていない形式の TLS 証明書を使用して KafkaBrokerKafkaChannelKafkaSource、または KafkaSink を作成しようとすると、適切なエラーが報告されるようになりました。

1.5.3. 既知の問題

1.5.3.1. OpenShift Serverless Logic

  • 壊れている、または無効なワークフロー定義で swf-dev-mode イメージが開始されると、コンテナーがスタック状態になる可能性があります。
  • OpenShift Container Platform の preview プロファイルにワークフローをデプロイするときに、初期ビルドが失敗し、後で修正された場合、Operator は対応するワークフローデプロイメントを作成しません。その結果、ビルドが修正された後でも、デプロイメントは失われたままになり、SonataFlow のステータスは更新されません。
  • OpenShift Serverless Logic ビルダーイメージは、ローカルキャッシュや依存関係解決の設定に関係なく、ビルドプロセス中に plexus-utils-1.1 アーティファクトを一貫してダウンロードします。
  • 切断されたまたは制限されたネットワーク環境でイメージを実行すると、必要なコンポーネントのダウンロード中に Maven ラッパーでタイムアウトが発生する可能性があります。
  • openshift-serverless-1/logic-swf-builder-rhel8:1.35.0 および openshift-serverless-1/logic-swf-builder-rhel8:1.36.0 イメージは現在、ビルドプロセス中に Maven から永続拡張機能をダウンロードしています。
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