第1章 Knative Eventing
OpenShift Container Platform 上の Knative Eventing を使用すると、開発者は Serverless アプリケーションと共に イベント駆動型のアーキテクチャー を使用できます。イベント駆動型のアーキテクチャーは、イベントプロデューサーとイベントコンシューマー間の関係を切り離すという概念に基づいています。
イベントプロデューサーはイベントを作成し、イベント シンク またはコンシューマーはイベントを受信します。Knative Eventing は、標準の HTTP POST リクエストを使用してイベントプロデューサーとシンク間でイベントを送受信します。これらのイベントは CloudEvents 仕様 に準拠しており、すべてのプログラミング言語でのイベントの作成、解析、および送受信を可能にします。
1.1. Knative Eventing ユースケース リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Knative Eventing は以下のユースケースをサポートします。
- コンシューマーを作成せずにイベントを公開する
 - イベントを HTTP POST としてブローカーに送信し、バインディングを使用してイベントを生成するアプリケーションから宛先設定を分離できます。
 - パブリッシャーを作成せずにイベントを消費
 - トリガーを使用すると、イベント属性に基づいてブローカーからのイベントを消費できます。アプリケーションはイベントを HTTP POST として受信します。
 
複数のタイプのシンクへの配信を有効にするために、Knative Eventing は複数の Kubernetes リソースで実装できる以下の汎用インターフェイスを定義します。
- アドレス指定可能なリソース
 - 
							HTTP 経由でイベントの 
status.address.urlフィールドに定義されるアドレスに配信されるイベントを受信し、確認することができます。KubernetesServiceリソースはアドレス指定可能なインターフェイスにも対応します。 - 呼び出し可能なリソース
 - 
							HTTP 経由で配信されるイベントを受信し、これを変換できます。HTTP 応答ペイロードで 
0または1の新規イベントを返します。返されるイベントは、外部イベントソースからのイベントが処理されるのと同じ方法で処理できます。