4.12. スパイン/リーフ対応のオーバークラウドのデプロイ
デプロイメントに向けた全ファイルの準備が整いました。本項では、各ファイルのレビューとデプロイメントのコマンドについて説明します。
手順
/home/stack/template/network_data_spine_leaf.yaml
をチェックして、各リーフ用のネットワークがすべて含まれていることを確認します。注記ネットワークサブネットと
allocation_pools
の値に対して実行される検証は現在ありません。これらの値が整合性を維持して定義され、既存ネットワークとの競合が発生しないことを確認してください。-
~/templates/spine-leaf-nics/
に含まれている NIC テンプレートをチェックして、各リーフ上の各ロールのインターフェイスが正しく定義されていることを確認します。 -
network-environment.yaml
環境ファイルをチェックして、ネットワークデータファイルでは制御できない全カスタムパラメーターが定義されていることを確認します。これには、ルート、コントロールプレーンのパラメーター、各ロールのカスタム NIC テンプレートを参照するresource_registry
セクションが含まれます。 -
/home/stack/templates/roles_data_spine_leaf.yaml
の値をチェックして、各リーフのロールが定義されていることを確認します。 -
/home/stack/templates/nodes_data.yaml
ファイルをチェックして、全ロールにフレーバーとノード数が割り当てられていることを確認します。また、各リーフの全ノードが正しくタグ付けされていることも確認してください。 openstack overcloud deploy
コマンドを実行して、スパイン/リーフの設定を適用します。以下に例を示します。openstack overcloud deploy --templates \ -n /home/stack/template/network_data_spine_leaf.yaml \ -r /home/stack/templates/roles_data_spine_leaf.yaml \ -e /usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/environments/network-isolation.yaml \ -e /home/stack/templates/network-environment.yaml \ -e /home/stack/templates/nodes_data.yaml \ -e [OTHER ENVIRONMENT FILES]
-
network-isolation.yaml
は、同じ場所にある Jinja2 ファイル (network-isolation.j2.yaml
) のレンダリング後の名前です。このファイルを追加して、director が各ネットワークを正しいリーフに分離できるようにします。これにより、ネットワークはオーバークラウドの作成プロセス中に動的に作成されるようになります。 -
network-isolation.yaml
およびその他のネットワークベースの環境ファイルの後に、network-environment.yaml
ファイルを追加します。これにより、network-environment.yaml
内に定義されたパラメーターおよびリソースが、他の環境ファイルで以前に定義された同じパラメーターおよびリソースをオーバーライドするようになります。 - 環境ファイルを更に追加します (例: コンテナーイメージの場所や Ceph クラスターの設定を定義した環境ファイルなど)。
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- スパイン/リーフ対応のオーバークラウドがデプロイされるまで待ちます。