5.6. 全 Ceph Storage ノードのアップグレード


このプロセスでは、Ceph Storage ノードをアップグレードします。このプロセスでは、以下の操作を行います。

  • --nodes CephStorage オプションを指定して openstack overcloud upgrade run コマンドを実行し、操作を Ceph Storage ノードに制限する。
  • openstack overcloud ceph-upgrade run コマンドを実行し、コンテナー化された Red Hat Ceph Storage 3 クラスターへのアップグレードを実施する

手順

  1. stackrc ファイルを取得します。

    $ source ~/stackrc
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  2. アップグレードのコマンドを実行します。

    $ openstack overcloud upgrade run --nodes CephStorage
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    • カスタムのスタック名を使用する場合は、--stack オプションでその名前を渡します。
  3. ノードのアップグレードが完了するまで待ちます。
  4. Ceph Storage の外部アップグレードプロセスを実行します。以下に例を示します。

    $ openstack overcloud external-upgrade run --tags ceph
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  5. Ceph Storage ノードのアップグレードが完了するまで待ちます。

5.6.1. アップグレード用のカスタムパラメーター

Ceph をコンテナーに移行する場合、それぞれの Ceph monitor および OSD は順次停止します。停止したものと同じサービスが正常に再開されるまで、移行は続行されません。Ansible は 15 秒間待って (待機) サービスの開始を確認する行為を 5 回繰り返します (リトライ)。サービスが再開されない場合には、移行は停止しオペレーターは手動操作を行う必要があります。

Ceph クラスターのサイズによっては、リトライまたは待機の値を増加しなければならない場合があります。これらのパラメーターの正確な名前およびそのデフォルト値は以下のとおりです。

 health_mon_check_retries: 5
 health_mon_check_delay: 15
 health_osd_check_retries: 5
 health_osd_check_delay: 15
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デフォルト値を変更し、クラスターの確認を 40 秒間隔で 30 回行う場合、openstack overcloud deploy コマンドの実行時に -e を使用して、以下のパラメーターを yaml ファイルで渡します。

parameter_defaults:
  CephAnsibleExtraConfig:
    health_osd_check_delay: 40
    health_osd_check_retries: 30
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