第7章 オーバークラウドのデプロイ
前提条件
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その他すべての Ceph の設定に、別のベース環境ファイルを 1 つ (または複数) 使用している (例:
/home/stack/templates/storage-config.yaml
)。詳しくは、「 ストレージサービスのカスタマイズ 」および「 環境ファイルのサンプル: Ceph クラスターの作成」を参照してください。 - ベース環境ファイルで、各ロールに割り当てるノード数を定義している。詳細は、「ロール へのノードとフレーバーの割り当て」を参照して ください。
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アンダークラウドのインストール時に、
undercloud.conf
ファイルでgenerate_service_certificate=false
と設定している。設定しない場合は、「オーバークラウドのパブリックエンドポイントでの SSL/TLS の有効化」で説明するように、オーバークラウドのデプロイ時にトラストアンカーを挿入する必要があり ます。
RHOSP HCI 環境をデプロイする際には、インスタンス HA を有効にしないでください。Ceph を使用したハイパーコンバージド RHOSP デプロイメントでインスタンス HA を使用する場合は、Red Hat の担当者にお問い合わせください。
手順
以下のコマンドを実行して HCI オーバークラウドをデプロイします。
詳細は以下のようになります。
引数 | 説明 |
---|---|
|
デフォルトの heat テンプレートコレクション ( |
| 派生パラメーターのワークフローをデプロイメント中に実行して、ハイパーコンバージドのデプロイメントに確保するメモリーおよび CPU の容量を計算することを指定します。 |
| 「ハイパーコンバージドノード向けのオーバークラウドロールの準備」の手順で作成した、ComputeHCI ロールが含まれるカスタムのロール定義ファイルを指定します。 |
| 「ハイパーコンバージドノード向けのオーバークラウドロールの準備」の手順で作成した、ComputeHCI ロールのポートを設定する環境ファイルを追加します。 |
| 「 rhsm コンポーザブルサービスを使用したオーバークラウドの登録」で説明するように、オーバークラウドノードを登録する環境ファイルを 追加します。 |
| すべてのデフォルト設定でコンテナー化された Red Hat Ceph クラスターをデプロイするベース環境ファイルを追加します。詳しくは、『 コンテナー化された Red Hat Ceph を持つオーバークラウドのデプロイ』を 参照してください。 |
| その他すべての Ceph 設定を定義するカスタム環境ファイルを追加します。環境ファイルの例の詳細は、「環境ファイルのサンプル: Ceph クラスターの作成」を参照してください。このサンプル環境ファイルは、使用するフレーバーおよびロールごとに割り当てるノード数も指定します。詳細は、「ロール へのノードとフレーバーの割り当て」を参照してください。 |
| 各 Ceph OSD ストレージコンテナー用に CPU およびメモリーを確保します (「Ceph 用 CPU/メモリーリソースの確保」を参照)。 |
| 「ストレージ管理ネットワークポートの NIC へのマッピング」の手順で作成した環境ファイルを追加します。 |
| (オプション)「Ceph のバックフィルおよびリカバリー操作の削減」で作成した環境ファイルを追加します。 |
| (オプション) Single-Root Input/Output Virtualization (SR-IOV) 用の環境ファイルを追加します。 |
| (オプション) SR-IOV ネットワーク設定を適用する環境ファイルを追加します。 |
| (オプション) 予定しているオーバークラウドデプロイメント用のその他の環境ファイルがあれば追加します。 |
| NTP サーバーを設定します。 |
現在、HCI でサポートされるネットワーク機能仮想化 (NFV) の実装は SR-IOV だけです。
デプロイメントオプションの全一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。
openstack help overcloud deploy
$ openstack help overcloud deploy
デプロイメントオプションの詳細は、「 CLI ツールを使用したオーバークラウドの作成」を 参照してください。
アンサー
ファイルを使用して、デプロイメントに追加する環境ファイルを指定することも可能です。詳しくは、『 director のインストールと使用方法』の「オーバークラウド作成時の環境ファイルの 追加」を参照してください。