第2章 最も重要な新機能
本項では、Red Hat OpenStack Platform の今回のリリースにおける最も重要な新機能の概要を説明します。
2.1. Bare Metal サービス
本項では、Bare Metal (ironic) サービスの最も重要な新機能について説明します。
- オーバークラウドをデプロイする前のハードウェアのプロビジョニング
-
Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、オーバークラウドをデプロイする前に、オーバークラウド用のベアメタルノードおよび物理ネットワークリソースをプロビジョニングする必要があります。
openstack overcloud deploy
コマンドは、ハードウェアをプロビジョニングしなくなりました。詳細は、オーバークラウドのプロビジョニングおよびデプロイ を参照してください。
- 新しいネットワーク定義ファイルの形式
- Red Hat OpenStack Platform 17.0 では、heat テンプレートの代わりに ansible jinja2 テンプレートを使用して、ネットワーク定義ファイルを設定します。詳細は、オーバークラウドネットワークの設定 を参照してください。
- 完全なディスクイメージがデフォルトのオーバークラウドイメージ
デフォルトの
overcloud-full
フラットパーティションイメージがovercloud-hardened-uefi-full
完全なディスクイメージに更新されました。ディスクイメージ全体は、次の要素を含む 1 つの圧縮された qcow2 イメージです。- UEFI ブート、レガシーブート、およびルートパーティションが含まれるパーティションレイアウト。
ルートパーティションには、
/
、/tmp
、/var
、/var/log
などにマウントされたさまざまなサイズの論理ボリュームを持つ 1 つの lvm グループが含まれます。ディスク全体のイメージをデプロイすると、ironic-python-agent はブートローダーやパーティションを変更せずにイメージ全体をディスクにコピーします。
- デフォルトの UEFI ブート
- 新しいハードウェアではレガシー BIOS ブート機能が利用できないため、ベアメタルノードのデフォルトのブートモードは UEFI ブートになりました。