2.3. Ceph Storage
本項では、Ceph Storage の最も重要な新機能について説明します。
- Ceph クライアントの Shared Files Systems サービス (manila) 権限のセキュリティーを強化
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Shared File Systems サービスの CephFS ドライバー (NFS を介したネイティブ CephFS および CephFS) は、Ceph Manager
Volumes
インターフェイスを介して Ceph クラスターと対話するようになりました。Shared Files Systems サービス用に設定された Ceph クライアントユーザーは、寛容である必要がなくなりました。この機能により、Shared Files Systems サービスに対する Ceph クライアントのユーザー権限がより安全になります。 - Ceph Object Gateway (RGW) が Object Storage サービス (swift) に置き換え
- Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) director を使用して Ceph をデプロイすると、director は、Object Storage サービス (swift) を置き換える Ceph Object Gateway (RGW) オブジェクトストレージを有効にします。通常 Object Storage サービスを使用するその他すべてのサービスは、追加設定なしで RGW の使用を開始できます。
- 新しい環境での Red Hat Ceph Storage クラスターのデプロイメント
新しい環境では、red Hat Ceph Storage クラスターは、director と openstack overcloud ceph deploy コマンドを使用して、オーバークラウドの前に最初にデプロイされます。ceph-ansible を使用したデプロイメントは推奨されないため、cephadm を使用して Ceph をデプロイします。Ceph の デプロイに関する詳細は、Red Hat Ceph Storage および Red Hat OpenStack Platform を director と共にデプロイする を参照してください。このドキュメントは、Deploying overcloud with containerized Red Hat Ceph に代わるものです。
RHOSP director を使用せずにデプロイした Red Hat Ceph Storage クラスターもサポートされています。詳しい情報は、Integrating an Overcloud with an Existing Red Hat Ceph Storage Cluster を参照してください。
- スナップショットから共有を作成するためのサポート
- Shared File Systems サービス (manila) CephFS バックエンド (ネイティブ CephFS および NFS 経由の CephFS) を使用して、スナップショットから新しい共有を作成し、スナップショットを復元できます。