2.7. OpenStack ネットワーキング


2.7.1. QoS

Red Hat OpenStack Platform 8 では、ネットワークの quality-of-service (QoS)ポリシーがサポートされるようになりました。これらのポリシーにより、OpenStack 管理者はインスタンスの受信およびエグレストラフィックにレート制限を適用して、さまざまなサービスレベルを提供できます。指定されたレートを超過するトラフィックはドロップされます。

2.7.2. Open vSwitch の更新

Open vSwitch (OVS)がアップストリーム 2.4.0 リリースに更新されました。この更新には、多くの注目すべき機能強化が含まれています。

  • Rapid Spanning Tree Protocol (IEEE 802.1D-2004)をサポートするため、トポロジーの変更後の収束が速くなります。
  • IP マルチキャストスヌーピング(IGMPv1、IGMPv2、および IGMPv3)に対応するマルチキャストの効率が最適化されました。
  • vhost-user をサポートします。これは、ゲストとユーザー空間の vSwitch の間で I/O 効率を向上させる QEMU 機能です。
  • OVS バージョン 2.4.0 には、さまざまなパフォーマンスと安定性も向上しています。

Open vSwitch 2.4.0 の詳細は、http://openvswitch.org/releases/NEWS-2.4.0を参照してください。

2.7.3. ネットワークの RBAC

OpenStack Networking の Role-based Access Control (RBAC) により、細かな粒度で neutron 共有ネットワークを制御することができます。以前のリリースでは、ネットワークは全テナントで共有するか、全く共有しないかのいずれかでした。OpenStack Networking は RBAC テーブルを使用してテナント間の neutron ネットワークの共有を制御するようになり、管理者はインスタンスをネットワークにアタッチする権限が付与されるテナントを制御できるようになりました。
その結果、クラウド管理者は、一部のテナントからネットワーク作成機能を削除することや、代わりにそのプロジェクトに対応した既存ネットワークへの接続を許可することが可能です。

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat