第6章 許可するアドレスペアの設定


Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) ネットワーク環境では、許可するアドレスペア とは、サブネットに関係なくネットワークトラフィックがポートを通過できるように特定の MAC アドレス、IP アドレス、またはその両方を識別することです。許可するアドレスペアを定義すると、Virtual Router Redundancy Protocol (VRRP) などのプロトコルを使用できます。このプロトコルでは、2 つの仮想マシンインスタンス間で IP アドレスをフローティングして、迅速なデータプレーンのフェイルオーバーが可能となります。IP アドレスが別のポートの許可するアドレスペアのメンバーであるポートは、仮想ポート (vport) と呼ばれます。

許可するアドレスペアは、OpenStack コマンドラインクライアントの openstack port コマンドを使用して定義します。

このセクションには、以下のトピックが含まれます。

6.1. 許可するアドレスペアの使用ルール

Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) ネットワーク環境で許可するアドレスペアを使用する場合は、次のルールに従う必要があります。

  • 仮想マシンインスタンスを作成するときは、インスタンスを仮想ポート (vport) にバインドしないでください。代わりに、IP アドレスが別のポートの許可するアドレスペアのメンバーではないポートを使用します。

    vport をインスタンスにバインドすると、インスタンスが生成されなくなり、次のようなエラーメッセージが表示されます。

    WARNING nova.virt.libvirt.driver [req-XXXX - - - default default] [instance: XXXXXXXXX] Timeout waiting for [('network-vif-plugged', 'XXXXXXXXXX')] for instance with vm_state building and task_state spawning.: eventlet.timeout.Timeout: 300 seconds
  • 仮想 IP の作成が可能です。ただし、allowed_address_pairs を使用するバインドポートに割り当てられる IP アドレスは、仮想ポートの IP アドレス (/32) と一致する必要があります。

    代わりに、バインドされたポート allowed_address_pairs に CIDR 形式の IP アドレスを使用すると、バックエンドでポート転送が設定されず、CIDR 範囲内の IP からのトラフィックは、バインドされた IP ポートに到達できません。

  • 許可するアドレスペアでは、より広い IP アドレス範囲を持つデフォルトのセキュリティーグループを使用しないでください。

    そうしないと、1 つのポートが同じネットワーク内の他のすべてのポートのセキュリティーグループをバイパスできてしまいます。

    たとえば、以下のコマンドはネットワーク内のすべてのポートに影響を与え、すべてのセキュリティーグループをバイパスします。

    $ openstack port set --allowed-address \
    mac-address=3e:37:09:4b,ip-address=0.0.0.0/0 \
    9e67d44eab334f07bf82fa1b17d824b6
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