3.4. リリース情報 RHOSO 18.0 ベータ
3.4.1. アドバイザリーの一覧
Red Hat OpenStack Services on OpenShift (RHOSO) のこのリリースには、次のアドバイザリーが含まれています。
- RHEA-2024:3646
- RHOSO 18.0 ベータコンテナーイメージ、データプレーン 1.0 ベータ
- RHEA-2024:3647
- RHOSO 18.0 ベータコンテナーイメージ、コントロールプレーン 1.0 ベータ
- RHEA-2024:3648
- RHOSO 18.0 ベータサービスコンテナーイメージ
- RHEA-2024:3649
- RHOSO 18.0 ベータパッケージ
3.4.2. Compute
3.4.2.1. 新機能
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で導入された新機能と主な機能拡張を説明します。
Compute サービス (nova) セルから削除された行のアーカイブとパージがスケジュール可能に
nova-operator は、各 Compute サービス (nova) セルに対して定期的なジョブをスケジュールし、セルデータベースから削除された行をアーカイブしてパージするようになりました。ジョブの頻度と、アーカイブおよびパージするデータベース行の経過時間は、cellTemplates 内の各セルの {{OpenStackControlPlane.spec.nova.template.cellTemplates[].dbPurge}}
構造で微調整できます。
3.4.2.2. 非推奨の機能
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で 非推奨 になった機能の概要を説明します。
非推奨の機能は、本製品の今後のメジャーリリースではサポートされない可能性が高く、新たに実装することは推奨されません。
i440fx PC マシンタイプのテストとサポートが終了
RHOSP 17 では、i440fx PC マシンタイプの pc-i440fx が非推奨となり、Q35 が x86_64 のデフォルトのマシンタイプになりました。
RHOSP 18 では、i440fx PC マシンタイプはテストもサポートもされなくなりました。
i440fx PC マシンタイプは、Q35 マシンタイプで機能しないレガシーアプリケーションのサポート例外として引き続き使用できます。このようなワークロードがある場合は、Red Hat Support チームに連絡してサポート例外をリクエストしてください。
RHOSP から i440fx PC マシンタイプのサポートが削除されたため、pc-i440fx を使用して VNF またはサードパーティーのインテグレーションを認定することはできません。Q35 マシンタイプを使用する必要があります。
Jira:OSPRH-7373
3.4.2.3. 既知の問題
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。
TLS が有効になっている場合のネットワークブロックデバイス (NBD) ライブマイグレーションは行われない
RHOSO 18.0 ベータでは、バグにより、ネットワークブロックデバイス (NBD) を使用して、TLS が有効化されたコンピュートノード間でストレージをライブマイグレーションすることができません。https://issues.redhat.com/browse/OSPRH-6931 を参照してください。
この問題は、TLS が有効になっている場合のストレージ移行にのみ影響します。TLS が有効になっていない状態でもストレージをライブマイグレーションできます。
同じ Compute ホスト上で NUMA インスタンスと非 NUMA インスタンスを混在させない
NUMA トポロジーを持たないインスタンスは、同じホスト上の NUMA インスタンスとは共存できません。
cpu_power_managment
が true
に設定されている場合にインスタンスを削除できない
インスタンスが最初に起動され、ホストコアの状態が変更されると、再度更新できない短い期間があります。この期間中はインスタンスの削除が失敗する可能性があります。このような状況が発生した場合、数秒の短い遅延の後に 2 回目の削除試行は正常に行われるはずです。
Jira:OSPRH-7103
3.4.3. ネットワーク
3.4.3.1. 既知の問題
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。
OVN Pod が NIC マッピングによりループ状態になる
多数の NIC マッピングを使用すると、OVN が作成ループに入る可能性があります。
Jira:OSPRH-7480
3.4.4. ネットワーク機能仮想化
3.4.4.1. 既知の問題
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。
neutron を使用して Physical Fundtion (PF) ポートをリスト表示すると、間違った MAC が表示される場合がある
PF ポートのリストに間違った MAC が表示される場合があります。
3.4.5. ストレージ
3.4.5.1. 既知の問題
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。
Block Storage サービス (cinder) ボリュームのマルチパス設定パスがオフラインの場合、イメージのアップロードが失敗する可能性がある
Block Storage サービスのボリュームにマルチパスを使用し、Block Storage サービスを Image サービス (glance) のバックエンドとして設定している場合、パスの 1 つがオフラインになるとイメージのアップロードが失敗する可能性があります。
RGW は特定の Tempest Object Storage メタデータテストをパスしない
Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 は Red Hat Ceph Storage 7 をサポートします。Red Hat Ceph Storage 7 RGW は、次の Jira によって追跡される特定の Tempest オブジェクトストレージメタデータテストにパスしません。
https://issues.redhat.com/browse/RHCEPH-6708https://issues.redhat.com/browse/RHCEPH-9119https://issues.redhat.com/browse/RHCEPH-9122https://issues.redhat.com/browse/RHCEPH-4654
Jira:OSPRH-7464
Image サービスに Barbican 設定がない (glance)
Image サービスは、Key Manager (barbican) と対話するように自動的に設定されず、設定が欠落しているために暗号化されたイメージの署名と検証が失敗します。
Jira:OSPRH-7155
3.4.6. リリース配信
3.4.6.1. 削除された機能
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 で 削除 された機能の概要を説明します。
削除された機能はこの製品ではサポートされなくなり、新しいデプロイメントには推奨されません。
snmp
と snmpd
の削除
RHOSO 18.0 では snmp
サービスと snmpd
デーモンが削除されます。
3.4.7. インテグレーションテストスイート
3.4.7.1. 既知の問題
この部分では、Red Hat OpenStack Services on OpenShift 18.0 の既知の問題を説明します。
Tempest test-operator は LVMS ストレージクラスでは動作しない
test-operator を使用して Tempest を実行すると、LVMS ストレージクラスがサポートしていない “ReadWriteMany” PersistentVolumeClaim (PVC) が要求されます。これにより、tempest-test Pod が pending
状態のままになります。
回避策: ReadWriteMany
PVC をサポートするストレージクラスで test-operator を使用します。test-operator は ReadWriteOnce
PVC で動作するはずであるため、修正バージョンでは ReadWriteMany
PVC が要求されなくなります。