第5章 実行エラー管理
ビジネスプロセスの実行エラーが発生すると、プロセスが停止し、直近の安定した状態 (直近の安全なポイント) に戻り、実行を継続します。プロセスがエラーを処理していない場合は、トランザクション全体がロールバックされ、プロセスインスタンスを 1 つ前の待ち状態のままにします。この痕跡はログにのみ表示され、通常は、プロセスエンジンに要求を送信した人にしか表示されません。
プロセスの管理者 (process-admin
)、または管理者 (admin
) のロールが割り当てられているユーザーが、Business Central のエラーメッセージにアクセスできます。実行エラーメッセージ機能では、主に以下の利点があります。
- より優れたトレーサビリティー
- 重大なプロセスの表示
- エラー状態に基づいたレポートおよび解析
- 外部システムエラー処理および補正
設定可能なエラー処理は、プロセスエンジンの実行 (タスクサービスを含む) 時に発生した技術エラーに対応します。以下の技術例外が適用されます。
-
java.lang.Throwable
を拡張するすべてのもの - プロセスレベルのエラー処理およびその他の例外が事前に処理されていない
エラー処理メカニズムを設定し、その機能を拡張するプラグ可能なアプローチが可能なコンポーネントが複数あります。
エラー処理を行うプロセスエンジンのエントリーポイントは ExecutionErrorManager
です。これは、RuntimeManager
と統合され、基盤となる KieSession
および TaskService
に渡します。
API の観点からすると、ExecutionErrorManager
で次のコンポーネントにアクセスできます。
-
ExecutionErrorHandler
: エラー処理の主なメカニズム -
ExecutionErrorStorage
: 実行エラー情報のための、プラグ可能なストレージ
5.1. Business Central でのプロセスの実行エラー表示
Business Central では、2 つの場所でプロセスエラーを表示できます。
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Menu
Manage Process Instances -
Menu
Manage Execution Errors
現在のプロセスインスタンスにエラーが存在する場合は、Manage Process Instances ページの Errors 列に、エラーの数が表示されます。
前提条件
- Business Central でのプロセスの実行時にエラーが発生している。
手順
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Business Cnetral で Menu
Manage Process Instances に移動し、Errors で表示されている数の上にマウスをかざします。 Errors 列に表示されるエラーの数をクリックして、Manage Execution Errors ページに移動します。
Manage Execution Errors ページには、すべてのプロセスインスタンスのエラー一覧が表示されます。