第16章 Red Hat Quay の自動プルーニングの概要
Red Hat Quay 管理者は、組織とリポジトリーに複数の自動プルーニングポリシーを設定できます。また、管理者は、新しく作成されたすべての組織を含むすべての組織に適用できるように、レジストリーレベルでも自動プルーニングポリシーをセットアップできます。この機能を使用すると、指定した基準に基づいて組織またはリポジトリー内のイメージタグを自動的に削除できます。これにより、Red Hat Quay 組織の所有者は、コンテンツを自動的にプルーニングしてストレージクォータ内に収めることができます。
現在、次の 2 つのポリシーが追加されています。
- タグの数に基づくイメージのプルーニング。このポリシーでは、タグの実際の数が目的のタグ数を超えると、目的のタグ数に達するまで、作成日に基づいて最も古いタグが削除されます。
- 作成日に基づくイメージタグのプルーニング。このポリシーでは、作成日が指定期間 (たとえば、10 日) より前のタグがすべて削除されます。
タグは自動的にプルーニングされると、Red Hat Quay タイムマシン期間に移行します。この期間は、タグが削除されてからガベージコレクションが行われるまでの、タグにアクセスできる期間を指します。イメージタグの有効期限は、組織の設定によって異なります。詳細は、Red Hat Quay ガベージコレクション を参照してください。
ユーザーは、namespace またはリポジトリーごとに複数のポリシーを設定できます。これは、Red Hat Quay v2 UI を通じて実行できます。ポリシーは、コマンドラインインターフェイス (CLI) 経由で API エンドポイントを使用して設定することもできます。
16.1. 自動プルーニングと複数のポリシーの前提条件と制限
自動プルーニング機能には、次の前提条件と制限が適用されます。
- Red Hat Quay レガシー UI を使用する場合は、自動プルーニングが使用できません。自動プルーニングポリシーを作成、表示、または変更するには、v2 UI を使用する必要があります。
-
自動プルーニングは、
FOR UPDATE SKIP LOCKED
SQL コマンドをサポートするデータベースでのみ使用できます。 - 自動プルーニングは、ミラー化されたリポジトリーと読み取り専用リポジトリーでは使用できません。
複数の自動プルーニングポリシーを設定している場合、ルールは特定の順序なしで処理され、個々の結果セットは次のルールに進む前に直ちに処理されます。
- たとえば、あるルールによってあるイメージがすでにガベージコレクションの対象になっている場合、別のルールによってそのイメージをプルーニングから除外することはできません。
- 組織とリポジトリーの両方に自動プルーニングポリシーがある場合は、組織レベルで設定された自動プルーニングポリシーが最初に実行されます。