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第12章 Red Hat Quay の LDAP 認証設定

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LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は、IP ネットワークで分散ディレクトリー情報サービスにアクセスし、これを維持するために使用するオープンな、ベンダーに依存しない業界標準のアプリケーションプロトコルです。Red Hat Quay は ID プロバイダーとして LDAP の使用をサポートしています。

12.1. LDAP を有効にする前の考慮事項

12.1.1. 既存の Quay デプロイメント

ユーザーがすでに設定されている既存の Quay デプロイメントで LDAP を有効にすると、ユーザー名との競合が発生する可能性があります。LDAP を有効にする前に、Quay で特定のユーザー alice を手動作成したシナリオを考慮してください。ユーザー名 alice が LDAP ディレクトリーにも存在する場合に、alice が LDAP を使用して初回ログインしたときに、Quay は新規ユーザー alice-1 を作成し、LDAP 認証情報をこのアカウントにマップします。これは、整合性の理由から望ましくない可能性があり、LDAP を有効にする前に、Quay からローカルのアカウント名で競合する可能性のある名前を削除することを推奨します。

12.1.2. 手動ユーザーの作成と LDAP 認証

Quay が LDAP 用に設定されていて、設定オプション FEATURE_USER_CREATIONtrue に設定されている場合は、LDAP 認証ユーザーが最初のログイン時に Quay のデータベースに自動的に作成されます。このオプションを false に設定すると、LDAP ユーザーの自動ユーザー作成に失敗し、ユーザーはログインできません。このシナリオでは、スーパーユーザーが最初に必要なユーザーアカウントを作成する必要があります。一方、FEATURE_USER_CREATIONtrue に設定されている場合は、LDAP に同等のユーザーがある場合でも、ユーザーは Quay ログイン画面からもアカウントを作成できます。

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