10.2. リポジトリーのミラーリングと geo レプリケーションの比較
Quay の geo レプリケーションは、データベースが共有されている間に、2 つ以上の異なるストレージバックエンド間でイメージストレージのバックエンドデータ全体をミラーリングします (2 つの異なる blob ストレージエンドポイントを持つ 1 つの Quay レジストリー)。geo レプリケーションの主なユースケースは以下のとおりです。
- 地理的に分散する設定向けのバイナリー Blob へのアクセス速度を上げる
- イメージのコンテンツがリージョン全体で同じであることを保証する
リポジトリーのミラーリングは、選択されたリポジトリー (またはリポジトリーのサブセット) をあるレジストリーから別のレジストリーに同期します。レジストリーは固有であり、別個のデータベースおよびイメージストレージです。ミラーリングの主なユースケースは、以下のとおりです。
- 異なるデータセンターまたはリージョンでの独立したレジストリーのデプロイメント。ここでは、すべてのコンテンツの特定のサブセットがデータセンター/リージョン間で共有されることになっています。
- 外部レジストリーからローカル Quay デプロイメントへの選択された (ホワイトリスト化された) アップストリームリポジトリーの自動同期またはミラーリング
リポジトリーのミラーリングと Geo レプリケーションを同時に使用できます。
機能と性能 | Geo レプリケーション | リポジトリーのミラーリング |
---|---|---|
設計されている機能 | グローバルに共有されるレジストリー | 独立した異なるレジストレーション |
レプリケーションやミラーリングがまだ完了していない場合はどうなるか ? | リモートコピーを使用する (遅くなります) | イメージが表示されない |
両地域のすべてのストレージバックエンドへのアクセスが必要か ? | はい (すべての Red Hat Quay ノード)。 | いいえ (個別のストレージ) |
ユーザーは両方のサイトのイメージを同じリポジトリーにプッシュできるか ? | はい | いいえ |
すべてのレジストリーの内容と設定がすべての地域で同一であるか (共有データベース) | はい | いいえ |
ユーザーはミラーリングする個別の namespace またはリポジトリーを選択できるか ? | デフォルトでは、いいえ。 | はい |
ユーザーは同期ルールにフィルターを適用できるか ? | いいえ | はい |