第1章 Red Hat Quay の概要
Red Hat Quay は、企業向けの分散型で可用性の高いコンテナーイメージレジストリーです。
Red Hat Quay コンテナーレジストリープラットフォームは、安全なストレージ、配布、アクセス制御、地理的レプリケーション、リポジトリーのミラーリング、およびあらゆるインフラストラクチャー上のコンテナーとクラウドネイティブのアーティファクトのガバナンスを提供します。スタンドアロンコンポーネントまたは OpenShift Container Platform の Operator として利用でき、オンプレミスまたはパブリッククラウドにデプロイ可能です。
このガイドでは、Red Hat Quay をデプロイする際に使用するアーキテクチャーパターンを説明します。また、サイジングのガイダンスとデプロイメントの前提条件に加えて、Red Hat Quay レジストリーの高可用性を確保するためのベストプラクティスも説明します。
1.1. スケーラビリティーと高可用性 (HA)
Red Hat Quay で使用されるコードベースは、Red Hat によってホストされる高可用性コンテナーイメージレジストリーである Quay.io で使用されるコードベースと同じです。Quay.io と Red Hat Quay は、マルチテナント SaaS ソリューションを提供します。その結果、導入環境がオンプレミスであってもパブリッククラウド上であっても、確信を持って、高可用性を備えた大規模なデプロイメントを行うことができます。