第2章 Red Hat Quay の前提条件
Red Hat Quay をデプロイする前に、イメージストレージ、データベース、および Redis をプロビジョニングする必要があります。
2.1. イメージストレージバックエンド
Red Hat Quay は、すべてのバイナリーブロブをストレージバックエンドに格納します。
- ローカルストレージ
- Red Hat Quay はローカルストレージと連携できますが、バイナリー BLOB の耐久性は保証できないため、これは概念実証またはテストセットアップにのみ使用してください。
- HA ストレージのセットアップ
Red Hat Quay HA デプロイメントの場合は、次のような HA イメージストレージを提供する必要があります。
- Red Hat OpenShift Data Foundation (旧称 Red Hat OpenShift Container Storage) は、コンテナー向けのソフトウェア定義ストレージです。OpenShift Container Platform のデータおよびストレージサービスプラットフォームとして設計された Red Hat OpenShift Data Foundation は、チームがクラウド全体でアプリケーションを迅速かつ効率的に開発およびデプロイできるように支援します。詳細は、https://www.redhat.com/en/technologies/cloud-computing/openshift-data-foundation を参照してください。
- Ceph Object Gateway (RADOS Gateway とも呼ばれます) は、Red Hat Quay が必要とするオブジェクトストレージを提供できるストレージソリューションの例です。Ceph Storage を高可用性ストレージバックエンドとして使用する方法は、Quay の高可用性ガイド を参照してください。Red Hat Ceph Storage と HA セットアップの詳細は、Red Hat Ceph Storage アーキテクチャーガイド を参照してください。
- Geo レプリケーション
- ローカルストレージは geo レプリケーションには使用できないため、サポートされているオンプレミスまたはクラウドベースのオブジェクトストレージソリューションをデプロイする必要があります。ローカライズされたイメージストレージは各リージョンで提供され、最も近くにある利用可能なストレージエンジンからイメージプルが提供されます。コンテナーイメージのプッシュは、Red Hat Quay インスタンスの優先ストレージエンジンに書き込まれ、バックグラウンドで他のストレージエンジンに複製されます。これには、すべてのリージョンからイメージストレージにアクセスできる必要があります。
2.1.1. サポートされているイメージストレージエンジン
Red Hat Quay は、次のオンプレミスストレージタイプをサポートします。
- Ceph/Rados RGW
- OpenStack Swift
- Red Hat OpenShift Data Foundation 4 (NooBaa 経由)
Red Hat Quay は、次のオンプレミスストレージタイプをサポートします。
- Amazon Web Services (AWS) S3
- Google Cloud Storage
- Azure Blob Storage
2.1.2. サポート対象外のイメージストレージエンジン
現在、Hitachi HCP はサポートされていません。S3 の実装はそれぞれ異なるため、以前は Hitachi HCP で問題が発生しました。Ceph/RADOS ドライバーが使用されている場合、Hitachi HCP は動作する可能性がありますが、Red Hat Quay ですべてのシナリオで適切に動作することを保証できないため、こちらはサポートされません。