第7章 Red Hat Quay のサイジングとサブスクリプション
Red Hat Quay のスケーラビリティはその重要な強みの 1 つであり、単一のコードベースで次のような幅広い規模のデプロイメントをサポートします。
- 単一の開発マシン上での概念実証のデプロイメント
- 数十台の Kubernetes クラスターにコンテンツを配信できる約 2,000 ユーザーの中規模デプロイメント
- 世界中の数千の Kubernetes クラスターにサービスを提供できる Quay.io などのハイエンドデプロイメント
サイズ調整は、ユーザー、イメージ、同時プルおよびプッシュの数など、さまざまな要因に大きく依存するため、標準的なサイジングの推奨値はありません。
以下は、Red Hat Quay を実行するシステムの最小要件です (コンテナー/Pod インスタンスごと)。
- Quay: 最小 6 GB; 8 GB、さらに 2 つの vCPU を推奨
- Clair: 2 GB RAM と 2 つ以上の vCPU を推奨
- Storage: : 推奨 30 GB
-
NooBaa: 最小 2 GB、1 vCPU (
objectstorage
コンポーネントが Operator によって選択された場合) - Clair database: セキュリティーメタデータには最低 5 GB が必要
Red Hat Quay のステートレスコンポーネントはスケールアウトできますが、これによりステートフルバックエンドサービスの負荷が高くなります。
7.1. Red Hat Quay のサンプルサイジング
次の表は、概念実証、中規模、およびハイエンドのデプロイメントのおおよそのサイズを示しています。デプロイメントが同じメトリックで適切に実行されるかどうかは、以下に示されていない多くの要因によって決まります。
メトリック | 概念実証 | 中規模 | ハイエンド (Quay.io) |
---|---|---|---|
デフォルトの Quay コンテナーの数 | 1 | 4 | 15 |
スケールアウト時の Quay コンテナーの最大数 | 該当なし | 8 | 30 |
デフォルトの Clair コンテナーの数 | 1 | 3 | 10 |
スケールアウト時の Clair コンテナーの最大数 | 該当なし | 6 | 15 |
ミラーリング Pod の数 (100 個のリポジトリーをミラーリングする場合) | 1 | 5-10 | 該当なし |
データベースのサイジング |
2 -4 コア |
4-8 コア |
32 コア |
オブジェクトストレージのバックエンドのサイジング | 10-100 GB | 1-20 TB | 50 TB 以上 PB まで |
Redis のキャッシュサイジング |
2 コア |
4 コア | |
基礎となるノードサイジング |
4 コア |
4-6 コア |
Quay: |
サイジングおよびミラーリングに関連する推奨事項の詳細は、リポジトリーのミラーリング の項を参照してください。
Redis キャッシュのサイジングは、Quay ビルダーを使用する場合にのみ関連します。それ以外の場合は、重要ではありません。