第1章 はじめに
本書は、Red Hat Satellite および Red Hat Satellite Proxy をご利用のお客様がクライアントシステムを構成する際に手助けとなるガイドです。
デフォルトでは、Red Hat Network クライアントのアプリケーションはすべて Red Hat Network の中央サーバーと通信するよう設定されています。そうではなく、クライアントが Red Hat Satellite または Red Hat Proxy に接続すると、デフォルト設定は変更されます。本ガイドでは、数百または数千台のシステムを有する大規模な企業環境向けに、そのデフォルト設定変更に役立つシステムの大規模な再設定の手順を紹介しています。
この作業は複雑となるため、お客様はフィールドが入力済みのスクリプトを活用して Satellite や Satellite Proxy サーバーへのアクセスに必要な多くの作業を自動化することができます。詳細は 『スタートガイド』 を参照してください。実際に自動で何が行われるのかを理解しておくと役に立つので、初めの章ではこうした自動化で行われる再設定を手作業で行う場合の手順について説明しています。状況に応じて理想的なソリューションを決める際にお役立てください。
このガイドに記載されているコマンドの多くは表示通りに適用できる場合もありますが、さまざまな企業で採用されているネットワーク構成すべてをここで予想することは不可能となります。このため Red Hat では、それぞれの使用環境に応じた設定を考慮に入れコマンドは参照として利用されることをお勧めします。