4.2. Satellite を使ったシステムの管理


システムが Red Hat Satellite に登録されると、これらのシステムは システム タブの 概要 ページに表示されます。概要 ページには、システムの要約が記載されます。これには、システムの状態、関連するエラータとパッケージの数、システムが属するベースチャンネル、およびエンタイトルメントのレベルなどが含まれます。さらに、システムはいくつかの方法で管理することができます。

4.2.1. 個別システムの管理

Satellite 管理者は、システム タブの 概要 ページで、システム名をクリックすることにより、システムを個別に管理できます。ここから、システムの 詳細 タブに移動します。「詳細」ページには、特定のシステム情報や、システムに固有の他の識別子を記載する数多くのタブがあります。

4.2.1.1. システムの電力管理の制御

重要

この機能は、x86_64 アーキテクチャーの Red Hat Satellite サーバーのみで利用できます。
Satellite は、cobbler の IPMI との統合によって物理マシンの電源管理機能を提供します。電源管理機能を使用する前に、サーバーに IPMI フェンシングエージェントをインストール必要があります。以下のコマンドを使用してフェンシングエージェントをインストールします。
# yum install fence-agents
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このコマンドを実行すると、IPMI エージェントを含むフェンシングエージェントのセットがインストールされます。
フェンシングエージェントのインストール完了後、IPMI フェンシングエージェントを使用するための設定が必要になります。/etc/rhn/rhn.conf ファイルを編集し、以下のプロパティーをファイルの最後に追加します。
java.power_management.types = ipmilan
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ファイルを保存し、Satellite サーバーを再起動します。
# rhn-satellite restart
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以下の手順にしたがって、Satellite の電源管理機能を使用します。
  1. システム システム と移動します。
  2. 管理するシステムを選択します。
  3. 詳細 プロパティー と選択し、システムの Provisioning エンタイトルメントが有効であることを確認します。付属エンタイトルメントProvisioning をチェックし、プロパティーの更新 をクリックします。
  4. Provisioning 電力管理 と選択します。
  5. フェンシングエージェント タイプ の IPMI を選択します。
  6. IPMI 電源管理ボードの ネットワークアドレス を入力します。Satellite はフェンシングエージェントを使用して電源管理ボードと通信します。
  7. 電源管理ボードの ユーザー名 および パスワード を入力します。
  8. 保存 をクリックします。
電源オン電源オフ、および 再起動 を含むシステムの基本的な電源管理を制御できるようになります。

4.2.1.2. システムのハードウェアプロファイルの表示

ハードウェア タブは、システムのハードウェアプロファイルを表示します。これには、DMI、ネットワーキングの詳細、およびマシンが使用しているドライバーの詳細などの情報が含まれます。これは、マシンを識別する際や、ベンダー情報が必要なときに役に立ちます。
システム上のハードウェアのいずれかが変更されるか、またはリストが未完成な場合に、ハードウェア更新のスケジュール をクリックして、このページのハードウェアリストを更新することもできます。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. ハードウェア をクリックします。

4.2.1.3. Satellite からのシステム再起動のスケジューリング

ここでは、システムのリモート再起動をスケジュールします。これは、システム管理者が Satellite の近くにおらず、トラブルシューティングの目的で再起動を必要とする場合に適しています。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. システムイベント 以下のページの右側にある、システムの再起動をスケジュール をクリックします。

4.2.1.4. システムのベースチャンネルのサブスクリプションの変更

ベースチャンネルのサブスクリプションは、登録時に Red Hat Satellite に送信されたハードウェアとシステムのプロファイルに基づいてデフォルトで選択されます。ただし、この設定は、問題が発生する場合には変更されることがあります。システムのベースチャンネルを変更するには、以下を実行します。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. ページの左側にある サブスクライブしているチャンネル の下で、チャンネルサブスクリプションの変更 をクリックします。
  4. ページの下部にある ベースソフトウェアチャンネル セクションにスクロールし、適用するベースチャンネルを選択します。
  5. 確認 をクリックします。

注記

システムのベースチャンネルサブスクリプションを変更する場合、Satellite は以前にサブスクライブしたチャンネルすべてからシステムのサブスクライブを中止し、選択した新規のベースソフトウェアチャンネルにシステムをサブスクライブさせます。また、追加の子チャンネルを再度追加する必要があります。

4.2.1.5. システムの子チャンネルのサブスクリプションの変更

追加のチャンネルは、Red Hat Network Tools チャンネルのオプションパッケージや仮想化支援機能などの、システムが持つ固有の要件に基づいて追加される場合があります。システムを追加のチャンネルにサブスクライブさせるには、以下の手順に従います。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. ページの左側にある サブスクライブしているチャンネル の下で、チャンネルサブスクリプションの変更 をクリックします。
  4. チェックボックスにチェックマークを付けることにより、システムが必要な子チャンネルを選択します。必要な数だけ選択することができます。一部のチャンネルは、選択されると追加のソフトウェアエンタイトルメントを使用する可能性があることに注意してください。
  5. サブスクリプションの変更 をクリックします。

4.2.1.6. Provisioning/Monitoring エンタイトルメントのシステムへの追加

Provisioning または Monitoring エンタイトルメントは、これらのエンタイトルメントが利用可能な場合は、Satellite 内のシステムに追加できます。これらのエンタイトルメントは、以下の要件を持つシステムと関連します。
  • Provisioning- このエンタイトルメントは、キックスタートを使用する機能、パッケージのロールバックおよび設定ファイル管理などを必要とするシステムで要求されます。
  • Monitoring- このエンタイトルメントにより、Monitoring のエンタイトルメントを付与されたクライアントを持つ Satellite が、管理者に対して、システムパフォーマンスの問題が重大になる前に通知できるようにします。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. 詳細 プロパティ の順にクリックします。
  4. 付属エンタイトルメント セクションの必須のエンタイトルメントを選択します。
  5. プロパティの更新 をクリックします。

4.2.1.7. 新規パッケージのリモートインストール

リモートでインストールするパッケージを選択する機能は、システム内の新規または変更された要件を管理するために使用できます。リモートインストールのスケジュール時にシステムの電源が切れている場合、この動作は、システムがバックアップされてから実行されます。
Red Hat Satellite からパッケージをインストールするには、以下の手順に従います。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. ソフトウエア パッケージ インストール の順にクリックします。
  4. システムにインストールするパッケージを選択します。
  5. 選択したパッケージをインストール をクリックします。
  6. 特定の時間か、またはできるだけ早くインストールするようスケジュールすることを選択します。
  7. 確認 をクリックします。

注記

パッケージをシステムにインストールするために追加のコマンドが必要な場合、パッケージインストールへのリモートコマンドの追加 をクリックします。これを起動するのに必要なスクリプトを追加し、リモートコマンドの確認とパッケージインストールのスケジュール をクリックします。この追加の手順は、特殊な設定要件を持つシステムには役に立つ場合があります。

4.2.1.8. パッケージのリモートでのアップグレード

Red Hat Satellite からパッケージをリモートでアップグレードするには:
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. ソフトウェア パッケージ アップグレード の順にクリックします。
  4. アップグレードするパッケージを選択します。
  5. 特定の時間か、またはできるだけ早くインストールするようスケジュールすることを選択します。
  6. 確認 をクリックします。

注記

パッケージをシステムにインストールするために追加のコマンドが必要な場合、パッケージインストールへのリモートコマンドの追加 をクリックします。これを起動するのに必要なスクリプトを追加し、リモートコマンドの確認とパッケージインストールのスケジュール をクリックします。この追加の手順は、特殊な設定要件を持つシステムには役に立つ場合があります。

4.2.1.9. 変更からのシステムのロック

システムを変更しないまま維持することが要件となる場合、システムをロックすることができます。ロックされたシステムは、システムがシステムグループ内にある場合でも、パッケージのアップグレードやシステムで変更される動作のいずれも受信しません。
システムをロックするには:
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. システム情報 セクションの ロックの状態 フィールドで、システムのロック をクリックします。

注記

保留中の動作を持つシステムはロックできません。スケジュールされた動作をキャンセルするには、イベント イベントの取り消し の順にクリックします。

4.2.1.10. システム状態のウェイト/乗数の設定

Satellite に含まれるシステム状態レポートは、登録されたシステムをスコア順に表示します。スコアは、システムに関連するエラータの合計によって決定されます。デフォルトの重さでは、重大なセキュリティーエラータに最大重量が追加され、エンハンスエラータに最小重量が追加されます。このレポートを使用して、Satellite に登録されたシステム上のメンテナンス作業の優先順位をつけることもできます。以下の値は、/usr/share/rhn/config-defaults/rhn_java.conf に格納されたデフォルトのシステム状態の値になります。
# multiplier for critical security errata
java.sc_crit = 32
# multiplier for important security errata
java.sc_imp = 16
# multiplier for moderate important security errata
java.sc_mod = 8
# multiplier for low important security errata
java.sc_low = 4
# multiplier for bugfix errrata
java.sc_bug = 2
# multiplier for enhancement errata
java.sc_enh = 1
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/etc/rhn/rhn.conf ファイルに追加すると上書きできます。スコアが高いほど、レポートのシステムの重要度が高くなります。
各エラータタイプのデフォルトの重み/乗数を変更するには:
  1. Satellite サーバーに root としてログインします。
  2. 選択したテキストエディターで、/etc/rhn/rhn.conf を編集します。
    # vim /etc/rhn/rhn.conf
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  3. /etc/rhn/rhn.conf ファイルに変更したいカスタム値を追加します。
    java.sc_imp = desired_value
    java.sc_mod = desired_value
    java.sc_low = desired_value
    java.sc_bug = desired_value
    java.sc_enh = desired_value
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  4. /etc/rhn/rhn.conf ファイルを保存します。
  5. Satellite のサービスを再起動します。
    # rhn-satellite restart
    
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注記

Red Hat Satellite 5.5 では、状態レポートと重み/乗数の値は Red Hat Network API 呼び出しを使用して取得することもできます。以下の呼び出しについてさらに詳しくは、『API の概要 (API Overview)』 を参照してください。
  • system.getSystemCurrencyMultipliers - この API 呼び出しは、現在の重み/乗数の設定についての情報を提供します。
  • system.getSystemCurrencyScores - この API 呼び出しは、システムのリスト、スコアおよびそれぞれのタイプの適用されるエラータの数を返します。

4.2.2. システムグループの管理

システムの使用またはロールに関連して必要となるかどうかにかかわらず、管理者が組織のシステムの論理単位を作成しようとする場合、Red Hat Satellite は、「システムグループ」機能からこれを実行する機能を提供します。システムを論理単位に分離することにより、管理者はグループ内の全システムにまたがって同様のパッケージバージョンを維持し、より管理の容易な標準ビルドを維持することができます。
本セクションの手順では、システムグループ管理の基本的な手順を提供すると共に、システムグループのセットアップを支援します。

4.2.2.1. システムのシステムグループへの追加

以下の手順は、個々のシステムをシステムグループに追加する方法について示しています。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. グループ 参加 の順にクリックします。
  4. システムを追加する必要のある 1 つまたは複数のグループを選択します。
  5. 選択したグループに参加 をクリックします。

4.2.2.2. 複数のシステムのシステムグループへの追加

複数のグループを、個別にではなく一度にシステムグループに追加することができます。システムグループに追加するシステムが複数ある場合は、これが最も効果的な動作になります。
  1. システム システムグループ をクリックします。
  2. 必要なシステムグループをクリックします。
  3. 目的のシステム サブタブをクリックします。

    注記

    目的のシステムは、Satellite 上にある有効なシステムであり、グループに追加することができます。
  4. システムの追加 をクリックします。

4.2.2.3. グループ管理者のグループへの追加

以下の手順は、特定のグループの管理者としてユーザーを追加する方法について示しています。
  1. システム システムグループ をクリックします。
  2. 必要なシステムグループをクリックします。
  3. 管理者 サブタブをクリックします。
  4. グループ管理者にする必要のあるユーザー名をクリックします。
  5. 更新 をクリックします。

注記

組織の管理者は、Satellite 内のすべてのシステムを管理することができます。

4.2.2.4. システムグループからのシステムの削除

以下は、特定のシステムグループからシステムを削除する手順です。
  1. システム システムグループ をクリックします。
  2. 必要なシステムグループをクリックします。
  3. システム をクリックします。
  4. システムグループから削除するすべてのシステムを選択します。
  5. システムの削除 をクリックします。

4.2.2.5. システム内の影響を受けたシステムへのエラータの適用

以下の方法を使用して、エラータを複数のシステムにリモートで適用することができます。
  1. システム システムグループ をクリックします。
  2. 必要なシステムグループをクリックします。
  3. エラータ サブタブをクリックします。
  4. 影響を受けたシステムに適用する アドバイザリ を選択します。
  5. 影響を受けるシステム をクリックして、エラータの影響を受けるシステムの一覧を表示します。
  6. エラータを適用するシステムを選択するか、またはすべてを選択 を選択します。
  7. エラータの適用 をクリックします。

4.2.3. システム設定マネージャーでのシステムの管理

システム設定マネージャー (System Set Manager: SSM) は、管理者が Red Hat Satellite サーバー内の多数のシステムを扱い、かつシステム管理、維持管理および配備を実行できるようにします。SSM は、異なるシステムグループにある複数のシステムが同様の維持管理、設定または配備に関連した変更を必要とする場合に使用されます。
システム設定マネージャーが提供する他のさまざまな機能には以下があります。
  • エラータ更新のスケジュール、およびパッケージのアップグレード、インストールおよび削除
  • システムのチャンネルメンバーシップ、設定チャンネルの配備および設定チャンネルのサブスクリプションの管理
  • システムのプロビジョニング、リモートコマンドの実行、およびスナップショットのロールバック用のシステムのタグ付け
  • システムの別の組織への移行、および Satellite 内の選択したシステムのカスタム値の設定
SSM を使用するために、システムが SSM に追加されていることを確認します。SSM の各種機能を使用する前に、まずこれを行う必要があります。

4.2.3.1. システムの SSM への追加

システムを SSM に追加すると、管理者は、システムがどのシステムグループに属しているかに関わらず、システムの特定グループへの更新、設定の変更などを管理することができます。システムを SSM に追加するには、以下を実行します。
  1. システム システム の順にクリックします。
  2. システムの名前をクリックします。
  3. ページ右上にある ssm へ追加 をクリックします。
これにより、システムが SSM 内のシステム一覧に追加されるはずです。

4.2.3.2. SSM 内でのエラータ更新のスケジューリング

SSM 内の作業グループでシステムのエラータ更新をスケジュールするには:
  1. システム システム設定マネージャー をクリックします。
  2. メインページで エラータの更新をスケジュール をクリックするか、または エラータ サブタブをクリックします。
  3. 影響を受けるシステムに適用する アドバイザリ を選択します。システムのセットに有効な分だけ選択します。
  4. エラータの適用 をクリックします。

4.2.3.3. チャンネルメンバーシップの管理

チャンネル管理者は、システムがサブスクライブさせているベースチャンネルを変更できます。有効なチャンネルは、組織によって作成されたチャンネルか、または使用しているオペレーティングシステムのバージョンとプロセッサータイプのデフォルトの Red Hat ベースチャンネルのいずれかです。新規のベースチャンネルを選択すると、すべてのチャンネルからのシステムのサブスクライブが中止されます。そのため、すべての子チャンネルを再びサブスクライブし直す必要があります。
チャンネルメンバーシップを変更するには:
  1. システム システム設定マネージャー チャンネル の順にクリックします。
  2. 前述したように、ベースチャンネルは、子チャンネルにサブスクライブする前に選択している必要があります。子チャンネルのサブスクリプションのみを変更する場合は、次の手順に進みます。ベースチャンネルを変更する必要がある場合、以下の手順に従って、ベースチャンネルにサブスクライブします。
    1. ベースチャンネル サブタブをクリックします。
    2. 必要なベースチャンネル からサブスクライブするベースチャンネルを選択します。
    3. サブスクリプションの確認 をクリックします。
    4. 子チャンネル サブタブをクリックして、「子チャンネル」ページに戻ります。
  3. 選択したシステムをチャンネルにサブスクライブさせるには、サブスクライブ (Subscribe) を選択します。選択したシステムのチャンネルへのサブスクライブを中止するには、サブスクライブを中止 を選択し、チャンネルのサブスクリプションに変更を一切加えない場合には 何も実行しない を選択します。
  4. 変更を保存するには、サブスクリプションの変更 をクリックします。
  5. 前の画面で行われた変更を確認するために、変更の要約が表示されます。これらの変更を確認してから、変更が正しい場合は サブスクリプションの変更 を選択します。

4.2.3.4. SSM による設定管理の有効化

システム内の異なる設定ファイルを管理するには、設定管理を有効にする必要があります。
要件
システム内で設定管理を有効にするには、以下の要件が必要です。
  • Provisioning エンタイトルメント。Provisioning エンタイトルメントをシステムに追加する方法については、『システム』 の章を参照してください。
  • Red Hat Satellite Tools チャンネルへのサブスクリプション。子チャンネルを変更する方法については、『システム』 の章を参照してください。
  • 組織管理者。
  • SSM にサブスクライブされたシステム。SSM がこの動作を実行するには、システムを SSM にサブスクライブさせる必要があります。
  1. システム システム設定マネージャー 設定 の順にクリックします。
  2. 設定を有効にする サブタブをクリックします。
  3. rhcfg-* パッケージのパッケージインストールをスケジュールします。これらの設定パッケージをインストールする時間を選択します。
  4. Red Hat Satellite 設定管理を有効にする (Enable Red Hat Satellite Configuration Management) をクリックします。
  5. 個々のシステムでターミナルコンソールを開くか、root としてリモートからログインします。以下の動作を実行する必要があります。
    1. このコマンドを実行して、保留中の rhncfg-* パッケージのインストールを完了します。
      # rhn_check
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    2. 以下のコマンドを実行して Red Hat Network の動作を有効にします。
      # rhn-actions-control --enable-all
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4.2.3.5. SSM を使った設定チャンネルのサブスクライブ

設定チャンネルは、『チャンネル管理』 の章でさらに詳しく説明します。以下の手順は、SSM を介してシステムを設定チャンネルにサブスクライブさせる方法のみを扱います。
要件
SSM を使ってシステムをチャンネルにサブスクライブさせるには、以下の要件を満たしている必要があります。
  • システムを SSM に追加している必要があります。本セクションの 『システムの SSM への追加』 の手順を参照してください。
  • 設定管理を有効にしておく必要があります。本章の 『SSM を使って設定管理を有効にする』 手順を参照してください。
  • 設定管理では、システムが Provisioning エンタイトルメントを持っている必要があります。Provisioning エンタイトルメントをシステムに追加する方法については、『システム』 の章を参照してください。
  1. システム システム設定マネージャー 設定 または システム システム設定マネージャー 設定チャンネルサブスクリプション の順にクリックします。
  2. システムをサブスクライブさせるチャンネルを選択します。
  3. 続行 をクリックします。
  4. 一覧にあるチャンネルを選択し、上下の矢印を使って順位を変更します。これにより、チャンネルにランクが割り当てられます。チャンネルのランク付けを行うと、順位の高いチャンネルが、順位の低いチャンネル内の同じパスを持つファイルの設定変更をオーバーライドできます。
  5. 端にあるラジオボタンを使用して、設定チャンネルの順位を選択します。これにより、システム上の現在の設定チャンネルに対して、リストされる設定チャンネルのランク付けが行われます。
  6. サブスクリプションの適用 をクリックします。
  7. サブスクライブさせる設定チャンネルに対してシステムを確認します。すべての情報を確認した後に 確認 をクリックします。

4.2.3.6. SSM による設定チャンネルの配備

SSM からシステムに関連付けられた変更済みの設定ファイルを配備するには:
  1. システム システム設定マネージャー 設定 または システム システム設定マネージャー 設定チャンネルの配備 をクリックします。
  2. 配備するファイルのファイル名を選択します。
  3. 設定ファイルの配備をできるだけ早く行うように選択するか、または特定の日時を選択することによって、設定ファイルの配備をスケジュールします。
  4. 設定配備を確認するために ファイルの配備を確認 をクリックします。

4.2.3.7. プロビジョニング用のシステムのタグ付け

システムのタグ付けにより、タグが作成された際のシステムの最新のスナップショットにロールバックできます。システムのタグ付を行うには、以下を実行します。
  1. システム システム設定マネージャー タグ の順にクリックします。
  2. タグ名 フィールドに入力します。
  3. 現在のスナップショットにタグ付け をクリックします。

4.2.3.8. SSM を使用したリモートコマンドの実行

SSM を使用してリモートコマンドを実行するには:
  1. システム システム設定マネージャー リモートコマンド をクリックします。
  2. 以下のフィールドに入力します。
    • ユーザーとして実行
    • グループとして実行
    • タイムアウト (秒単位)
    • スクリプト
  3. シェルスクリプトをターゲットシステムで実行できるようにスケジュールされた日時を設定します。
  4. リモートコマンドのスケジュール をクリックします。

4.2.4. 動作チェーンの管理

Satellite は、複数の動作を順番に実行する機能を提供します。たとえば、web サーバーを設定するために、httpd パッケージをシステムにインストールして /etc/httpd/conf.d/ の設定ファイルをアップロードし、最後にスクリプトを実行して httpd サービスを開始する必要がある場合があります。Satellite では動作チェーンの機能を使用して、これらの動作をスケジュールに組み込み、順番に実行することができます。
動作チェーンは、以下の動作を順番にリンクできます。
  • パッケージのインストール
  • パッケージの更新
  • パッケージの削除
  • パッケージの検証
  • エラータの適用
  • リモートコマンドの実行
  • 設定ファイルの配備
  • システムの再起動
個別のシステムとシステムのセットの両方に適用されます。
動作を動作チェーンに追加するには、動作を開始して確認ページで 動作チェーンに追加 を選択した後に 確認 をクリックして動作を追加します。

図4.1 動作チェーンの追加

スケジュール 動作チェーン と選択し、動作チェーンのリストを表示します。動作チェーンの ラベル をクリックして動作を表示し、順番を編集したり、チェーンから個々の動作を削除します。さらに、スケジュール セクションは、動作のスケジュールを指定するために日付と時間を選択するフィールドを提供します。適切な日付と時間を選択して動作のスケジュールを指定した後に 保存とスケジュール ボタンをクリックすると、動作チェーンが指定された日付および時間に実行されます。
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