4.8. ダウンロードポリシーの概要
Red Hat Satellite には、RPM コンテンツ同期用のダウンロードポリシーが複数あります。たとえば、コンテンツのメタデータだけをダウンロードして、実際のコンテンツのダウンロードを後で延期したい場合があります。
Satellite Server には以下のポリシーがあります。
- 即時
- Satellite Server は、同期時にメタデータとパッケージをすべてダウンロードします。
- オンデマンド
- Satellite Server は同期時にメタデータのみをダウンロードします。Satellite Server は、Capsule または直接接続されたクライアントの要求があると、ファイルシステムへのパッケージの取得と保存のみを行います。この設定は、Satellite Server が強制的にすべてのパッケージをダウンロードするため、Capsule の対応するリポジトリーを Immediate に設定しても効果はありません。
オンデマンド ポリシーは、コンテンツの同期時間を短縮するので、遅延同期 機能として動作します。遅延同期機能は yum
リポジトリーにのみ使用してください。通常どおりに、コンテンツビューにパッケージを追加して、ライフサイクル環境にプロモートできます。
Capsule Server には、以下のポリシーがあります。
- 即時
- Capsule Server は、同期時にメタデータとパッケージをすべてダウンロードします。Satellite Server で対応するリポジトリーを オンデマンド に設定した場合は、Satellite Server が強制的にすべてのパッケージをダウンロードするので、この設定を使用しないでください。
- オンデマンド
- Capsule Server は、同期時にメタデータのみをダウンロードします。Capsule Server は、直接接続されたクライアントが要求したときのみ、ファイルシステム上でパッケージを取得して保存します。オンデマンド ダウンロードポリシーを使用すると、Capsule Server でコンテンツを入手できない場合には、コンテンツが Satellite Server からダウンロードされます。
- 継承
- Capsule Server は、Satellite Server の対応するリポジトリーから、リポジトリーのダウンロードポリシーを継承します。
- ストリーミングダウンロードポリシー
- Capsule のストリーミングダウンロードポリシーにより、Capsule はコンテンツのキャッシュを回避できます。Capsule からコンテンツが要求されると、Capsule はプロキシーとして機能し、Satellite から直接コンテンツを要求します。