7.10. Discovery のトラブルシューティング
マシンが、Satellite Web UI の ホスト > 検出されたホスト に表示されない場合は、以下の設定領域を調べてエラーを切り分けます。
- Satellite Web UI で、Hosts > Provisioning Templates に移動し、Build PXE Default ボタンを使用してデフォルトの PXELinux テンプレートを再デプロイします。
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TFTP Capsule Server で
pxelinux.cfg/default設定ファイルを確認します。 - ホスト、Capsule Server、および Satellite Server 間で適切なネットワーク接続があることを確認します。
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使用している PXELinux テンプレートに含まれている PXE 検出スニペットを確認します。スニペットの名前は
pxelinux_discovery、pxegrub_discovery、またはpxegrub2_discoveryです。PXE 検出スニペットのproxy.urlオプションとproxy.typeオプションを検証してください。 -
検出されたノードで DNS が適切に機能していることを確認するか、使用している PXE Linux テンプレートにある PXE 検出スニペットの
proxy.urlオプションにある IP アドレスを使用します。 - DHCP サーバーが IP アドレスを起動したイメージに適切に送信していることを確認します。
- 検出されたホスト (または仮想マシン) に 1200 MB 以上のメモリーがあることを確認します。メモリーが 1200 MB より少なくなると、イメージがインメモリーで抽出されるので、各種のカーネルパニックエラーがランダムに発生する可能性があります。
重要なシステムファクトを収集するには、discovery-debug コマンドを使用します。これにより、システムログ、ネットワーク設定、ファクトのリストなどの情報が標準出力に出力されます。通常のユースケースでは、追加の調査のために、scp コマンドでこの出力をリダイレクトしてコピーします。
検出されたホストの最初の仮想コンソールは systemd ログのために予約されます。特に役立つシステムログには、以下のようにタグが付けられます。
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discover-host: 最初のファクトのアップロード -
foreman-discovery: ファクトの更新、リモート再起動のコマンド -
nm-prepare: NetworkManager を事前に定義する起動スクリプト -
NetworkManager: ネットワークの情報
TTY2 以上を使用して、検出されたホストにログインします。root アカウントおよび SSH アクセスはデフォルトで無効にされますが、以下のカーネルコマンドラインのオプションを使用して、デフォルト PXELinux テンプレートの APPEND 行で、SSH の有効化および root パスワードの設定ができます。
fdi.ssh=1 fdi.rootpw=My_Password
fdi.ssh=1 fdi.rootpw=My_Password