12.4. リモート実行用のパーミッションの委任
ターゲットにするホストを含め、インフラストラクチャー内で実行するジョブとそれを実行するユーザーを制御できます。リモート実行機能は 2 つの組み込みロールを提供します。
- Remote Execution Manager (リモート実行マネージャー): このロールは、すべてのリモート実行機能および機能性へのアクセスを許可します。
- Remote Execution User (リモート実行ユーザー): このロールは、ジョブの実行のみを許可します。ジョブテンプレートを変更するパーミッションは提供されません。
Remote Execution User (リモート実行ユーザー) ロールのクローンを作成し、そのフィルターをカスタマイズして詳細度を高めることができます。
view_job_templates
パーミッションでフィルターを調整する場合、ユーザーは一致するジョブテンプレートに基づいてジョブを確認し、トリガーすることのみが可能です。view_hosts
および view_smart_proxies
パーミッションを使用すると、ロールに表示されるホストまたは Capsule を制限できます。
execute_template_invocation
パーミッションはジョブの実行が開始される直前にチェックされる特殊なパーミッションです。このパーミッションは、特定のホストで実行できるジョブテンプレートを定義します。これにより、パーミッションの指定時に詳細度をさらに高めることができます。ロールおよびパーミッションの使用についての詳細は、『Server Administration Guide』 のCreating and Managing Roles を参照してください。
以下の例は、
execute_template_invocation
パーミッションのフィルターを示しています。
name = Reboot and host.name = staging.example.com name = Reboot and host.name ~ *.staging.example.com name = "Restart service" and host_group.name = webservers
上記の例の最初の行により、ユーザーは選択したホストで Reboot テンプレートを実行できます。2 番目の行は、.staging.example.com で終わる名前を持つホストのプールを定義します。3 番目の行はテンプレートをホストグループにバインドします。
注記
ユーザーに割り当てるパーミッションは時間の経過と共に変更されます。ユーザーに将来実行するスケジュールされたジョブがあり、パーミッションが変更された場合、パーミッションがジョブ実行の直前にチェックされるため、これによる実行の失敗が生じる可能性があります。