第11章 Service Interconnect コンソールの使用
Service Interconnect コンソールは、Skupper サイト間のトラフィックフローのデータを提供し、視覚化します。
11.1. Service Interconnect コンソールの有効化
デフォルトでは、Skupper サイトを作成すると、Service Interconnect コンソールが利用できなくなります。
有効にすると、skupper status
でサイトのステータスを確認するたびに、Service Interconnect Console URL が表示されます。
前提条件
- サイトを作成する予定の Kubernetes namespace
手順
サービスネットワークのどのサイトが、コンソールを有効にするのに最も適しているかを判断します。
コンソールを有効にするには、flow-collector コンポーネントを有効にすることも必要です。これには、すべてのサイトからのトラフィックデータを処理するリソースが必要です。次の基準を使用して、コンソールを見つけることができます。
- サービスネットワークはファイアウォールを通過しますか? たとえば、コンソールをファイアウォールの内側でのみ使用できるようにする場合は、flow-collector とコンソールをファイアウォールの内側のサイトに配置する必要があります。
- 他のサイトよりも多くのトラフィックを処理するサイトはありますか? たとえば、他のサイトから一連のサービスを呼び出す frontend コンポーネントがある場合、データトラフィックを最小限に抑えるために、そのサイトに flow-collector とコンソールを配置することが合理的です。
- 使用するリソースが、多数あるか安価であるサイトはありますか? たとえば、A と B の 2 つのサイトがあり、サイト A のリソースがより高価な場合は、flow-collector とコンソールをサイト B に配置することを推奨します。
flow-collector とコンソールを有効にしてサイトを作成します。
$ skupper init --enable-console --enable-flow-collector