第9章 Skupper Podman の使用
skupper
コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用すると、現在の Linux ユーザーのコンテキストから Skupper サイトを作成および管理できます。Skupper Podman では、Kubernetes を必要とせずに、コンテナーを使用してサイトを作成できます。
一般的なワークフローは、サイトを作成し、サイト同士をリンクして、サービスをサービスネットワークに公開することです。
9.1. Skupper Podman について
Skupper Podman は、以下の優先順位で使用できます。
skupper --platform podman <command>
- たとえば、Kubernetes と Podman で同時に作業している場合などに、モードの変更を回避するには、このオプションを使用します。
export SKUPPER_PLATFORM=podman
たとえば、2 つのターミナルが異なるコンテキストに設定されている場合などに、このコマンドを使用して、現行セッションに Skupper Podman を使用します。Kubernetes サイトをターゲットにする環境を設定するには、以下を実行します。
$ export SKUPPER_PLATFORM=kubernetes
skupper switch podman
- このコマンドを入力すると、以降のすべてのコマンドは、すべてのターミナルセッション用に Kubernetes ではなく Podman をターゲットにします。
現在アクティブなモードを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ skupper switch podman
ターゲット Kubernetes サイトに戻すには、skupper switch kubernetes
を使用します。
リモートサイトで公開されるサービスは、Podman サイトで自動的に利用できません。これは、skupper init --enable-service-sync false
を使用して作成された Kubernetes サイトと同じです。
Podman サイトで公開されたサービスを使用するには、元のサイトで skupper service status
を使用してそれが存在することを確認し、その情報を使用して Podman サイトでサービスを作成します。
$ skupper service create <name> <port>