9.7. クライアント提案されたアイデンティティープロバイダー
OIDC アプリケーションは、使用するアイデンティティープロバイダーのヒントを指定することで、Red Hat Single Sign-On ログインページをバイパスできます。これを有効にするには、Authorization Code Flow 認可エンドポイントに kc_idp_hint
クエリーパラメーターを設定します。
Red Hat Single Sign-On OIDC クライアントアダプターを使用すると、アプリケーションのセキュアなリソースにアクセスする際に、このクエリーパラメーターを指定できます。
以下に例を示します。
GET /myapplication.com?kc_idp_hint=facebook HTTP/1.1 Host: localhost:8080
この場合、レルムには facebook
エイリアスを持つアイデンティティープロバイダーが必要です。このプロバイダーが存在しない場合は、ログインフォームが表示されます。
keycloak.js
アダプターを使用している場合は、以下のように同じ動作を得ることもできます。
const keycloak = new Keycloak('keycloak.json'); keycloak.createLoginUrl({ idpHint: 'facebook' });
kc_idp_hint
クエリーパラメーターを使用すると、Identity Provider Redirector
オーセンティケーターにアイデンティティープロバイダーを設定した場合、クライアントはデフォルトのプロバイダーを上書きできます。kc_idp_hint
クエリーパラメーターを空値に設定すると、クライアントは自動リダイレクトを無効にできます。