6.5. オフラインセッションの事前読み込み


オフラインセッションは、Infinispan キャッシュに加えてデータベースにも保存されます。そのため、サーバーの再起動後もオフラインセッションを使用できます。デフォルトでは、オフラインセッションは、サーバーの起動時にデータベースから Infinispan キャッシュにプリロードされません。これは、プリロードするオフラインセッションが多数ある場合、この方法には欠点があるためです。サーバーの起動時間が大幅に遅くなることがあります。したがって、オフラインセッションはデフォルトでデータベースから遅延フェッチされます。

ただし、Red Hat Single Sign-On は、サーバーの起動時にデータベースから RHDG キャッシュにオフラインセッションを事前にロードするように設定できます。これは、userSessions SPI の preloadOfflineSessionsFromDatabase プロパティーを true に設定すると実現できます。

以下の例は、オフラインセッションを事前ロードする設定方法を示しています。

<subsystem xmlns="urn:jboss:domain:keycloak-server:1.2">
    ...
    <spi name="userSessions">
        <default-provider>infinispan</default-provider>
        <provider name="infinispan" enabled="true">
            <properties>
                <property name="preloadOfflineSessionsFromDatabase" value="true"/>
            </properties>
        </provider>
    </spi>
    ...
</subsystem>

CLI コマンドを使用した同等の設定:

/subsystem=keycloak-server/spi=userSessions:add(default-provider=infinispan)
/subsystem=keycloak-server/spi=userSessions/provider=infinispan:add(properties={preloadOfflineSessionsFromDatabase => "true"},enabled=true)
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.