第1章 要件
1.1. Red Hat Virtualization Manager の要件
1.1.1. ハードウェアの要件
以下に記載するハードウェアの最低要件および推奨要件は、一般的な中小規模のインストールをベースとしています。正確な要件は、デプロイメントの規模や負荷により異なります。
Red Hat Virtualization のハードウェア認定には、Red Hat Enterprise Linux のハードウェア認定が適用されます。詳しくは、「Does Red Hat Enterprise Virtualization also have hardware certification?」を参照してください。特定のハードウェア項目が Red Hat Enterprise Linux での使用に認定されているかどうかを確認するには、「The Red Hat Ecosystem」を参照してください。
リソース | 最低要件 | 推奨要件 |
---|---|---|
CPU |
デュアルコア CPU |
クアッドコア CPU または複数のデュアルコア CPU |
メモリー |
利用可能なシステムメモリー 4 GB (Data Warehouse が未インストールで、かつ既存のプロセスによって消費されていないこと) |
システムメモリー 16 GB |
ハードディスク |
ディスクの空き容量 25 GB (ローカルアクセス、書き込みが可能であること) |
ディスクの空き容量 50 GB (ローカルアクセス、書き込みが可能であること) Manager 履歴データベースのサイズに適したディスク容量を算出するには、RHV Manager History Database Size Calculator ツールを使用することができます。 |
ネットワークインターフェース |
1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェースカード (NIC) 1 基 |
1 Gbps 以上の帯域幅のネットワークインターフェースカード (NIC) 1 基 |
1.1.2. ブラウザーの要件
管理ポータルと VM ユーザーポータルには、以下のブラウザーバージョンとオペレーティングシステムを使用してアクセスすることができます。
ブラウザーのサポートは下記のように階層に分かれます。
- 階層 1: 全面的に検証済みで、完全にサポートされているブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームは必ず修正を行います。
- 階層 2: 部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層のサポートは限定されます。この階層のブラウザーで問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームは修正を試みます。
- 階層 3: 未検証ですが、正常に機能することが予想されるブラウザーとオペレーティングシステムの組み合わせ。この階層では、最小限のサポートが提供されます。この階層のブラウザーでは、Red Hat のエンジニアリングチームはマイナーな問題のみ修正を試みます。
サポート階層 | オペレーティングシステムファミリー | ブラウザー |
---|---|---|
階層 1 |
Red Hat Enterprise Linux |
Mozilla Firefox 延長サポート版 (ESR) のバージョン |
階層 2 |
Windows |
Internet Explorer 11 以降 |
任意 |
Google Chrome または Mozilla Firefox の最新バージョン | |
階層 3 |
任意 |
Google Chrome または Mozilla Firefox の旧バージョン |
任意 |
その他のブラウザー |
1.1.3. クライアントの要件
仮想マシンコンソールは、Red Hat Enterprise Linux および Windows でサポートされているリモートビューアー (virt-viewer
) クライアントを使用した場合にのみアクセスすることができます。virt-viewer
をインストールするには、『仮想マシン管理ガイド』の「クライアントマシンへの補助コンポーネントのインストール」を参照してください。virt-viewer のインストールには管理者権限が必要です。
仮想マシンコンソールには、SPICE プロトコルを使用してアクセスします。ゲストのオペレーティングシステムに QXL グラフィカルドライバーをインストールすると、SPICE の機能を向上/強化させることができます。SPICE が現在サポートしている最大解像度は 2560 x 1600 ピクセルです。
サポートされている QXL ドライバーは、Red Hat Enterprise Linux、Windows XP、および Windows 7 で利用できます。
SPICE のサポートは下記のように階層に分かれます。
- 階層 1: Remote Viewer が全面的に検証済みでサポートされているオペレーティングシステム
- 階層 2: Remote Viewer が部分的に検証済みで、正常に機能する可能性の高いオペレーティングシステム。この階層のサポートは限定されます。この階層の remote-viewer で問題が発生した場合には、Red Hat のエンジニアリングチームは修正を試みます。
サポート階層 | オペレーティングシステム |
---|---|
階層 1 |
Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降 |
Microsoft Windows 7 | |
階層 2 |
Microsoft Windows 8 |
Microsoft Windows 10 |
1.1.4. オペレーティングシステムの要件
Red Hat Virtualization Manager は、最新のマイナーリリースに更新済みの Red Hat Enterprise Linux 7 のベースインストール上にインストールする必要があります。
Manager に必要なパッケージのインストールを試みる際に、依存関係の問題が発生する可能性があるため、ベースのインストール後に他のパッケージをインストールしないでください。
Manager のインストールに必要なレポジトリー以外は有効にしないでください。