第8章 リモートサーバーデータベースへのセルフホストエンジンデータベースの移行
Red Hat Virtualization Manager の初期設定の後に、セルフホストエンジンの engine
データベースをリモートのデータベースサーバーに移行することができます。データベースのバックアップの作成や、新規データベースサーバーへのバックアップの復元には、engine-backup
を使用します。以下の手順は、新規データベースサーバーに Red Hat Enterprise Linux 7 がインストールされており、適切なサブスクリプションが設定されていることを前提としています。『インストールガイド』の「Red Hat Virtualization Manager リポジトリーの有効化」を参照してください。
Data Warehouse を別のマシンに移行するには、『Data Warehouse Guide』の「Migrating Data Warehouse to a Separate Machine」を参照してください。
データベースの移行
セルフホストエンジンノードにログインして、環境を
global
メンテナンスモードに指定します。これにより、高可用性エージェントを無効化して、この手順の実行中に Manager 用仮想マシンが移行されないようにします。# hosted-engine --set-maintenance --mode=global
Red Hat Virtualization Manager のマシンにログインして
ovirt-engine
サービスを停止し、engine のバックアップを干渉しないようにします。# systemctl stop ovirt-engine.service
engine
データベースのバックアップを作成します。# engine-backup --scope=files --scope=db --mode=backup --file=file_name --log=backup_log_name
バックアップファイルを新規データベースサーバーにコピーします。
# scp /tmp/engine.dump root@new.database.server.com:/tmp
新規データベースにログインして
engine-backup
をインストールします。# yum install ovirt-engine-tools-backup
新規データベースサーバーにデータベースを復元します。file_name は、Manager からコピーしたバックアップファイルに置き換えてください。
# engine-backup --mode=restore --scope=files --scope=db --file=file_name --log=restore_log_name --provision-db --no-restore-permissions
データベースが移行されたので、
ovirt-engine
サービスを起動します。# systemctl start ovirt-engine.service
セルフホストエンジンノードにログインして、メンテナンスモードをオフにして、高可用性エージェントを有効にします。
# hosted-engine --set-maintenance --mode=none