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第3章 履歴データベースについて

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3.1. 履歴データベースの概要

Red Hat Virtualization には、包括的な管理履歴データベースが含まれています。このデータベースをレポートアプリケーションで使用して、データセンター、クラスター、ホストレベルでレポートを生成できます。本章では、履歴データベースに対してクエリーを設定する方法について説明します。

Red Hat Virtualization Manager は、データベースプラットフォームとして PostgreSQL 12.x を使用して、仮想化環境の状態、その設定、およびパフォーマンスに関する情報を格納します。インストール時に、Red Hat Virtualization Manager は engine と呼ばれる PostgreSQL データベースを作成します。

ovirt-engine-dwh パッケージをインストールすると、ovirt_engine_history という 2 番目のデータベースが作成されます。このデータベースには、engine 運用データベースから 1 分ごとに収集された設定履歴情報と統計メトリクスが含まれます。データベースへの変更を追跡すると、データベース内のオブジェクトに関する情報が提供され、ユーザーはアクティビティーの分析、パフォーマンスの強化、問題の解決が可能になります。

警告

ovirt_engine_history データベースにおけるデータのレプリケーションは、Red Hat Virtualization Manager Extract Transform Load Service、ovirt-engine-dwhd によって実行されます。このサービスは、データ統合ツールである Talend Open Studio に基づいています。このサービスは、データウェアハウスパッケージのセットアップ中に自動的に開始するように設定されています。これは、engine データベースからデータを抽出し、データを履歴データベース標準に変換して、ovirt_engine_history データベースにロードする Java プログラムです。

ovirt-engine-dwhd サービスは停止しないでください。

ovirt_engine_history データベーススキーマは時間の経過とともに変化します。データベースには、サポートされているバージョン管理された API に一貫した構造を提供するための一連のデータベースビューが含まれています。ビューは、データベースクエリーの結果セットで設定される仮想テーブルです。データベースは、ビューの定義を SELECT ステートメントとして格納します。SELECT ステートメントの結果は、ビューが返す仮想テーブルにデータを入力されます。ユーザーは、テーブルが参照されるのと同じ方法で、PL/PGSQL ステートメントでビュー名を参照します。

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