第1章 Simple Content Access とは


Simple Content Access は、Red Hat のサブスクリプションおよびエンタイトルメント適用モデルの管理方法を変更できるようにする一連の機能です。このコンテンツへのアクセスと消費のモデルにより、コンテンツのデプロイメントに対する障壁が少なくなります。

注記

サブスクリプション管理に主に Red Hat Subscription Management を使用している Red Hat アカウントおよび組織を Simple Content Access を使用するように移行するプロセスは、2024 年 10 月 25 日に開始され、2024 年 11 月に完了する予定です。

Satellite を主に使用する Red Hat アカウントおよび組織の場合、バージョン 6.15 以前では、それらのバージョンのサポートライフサイクルの残りの期間、エンタイトルメントベースのワークフローを引き続きサポートできます。ただし、Satellite バージョン 6.16 以降では、Simple Content Access ワークフローのみがサポートされます。

Simple Content Access では、コンテンツにアクセスする前にシステムにサブスクリプションをアタッチする必要があるシステムごとの要件から、システムにサブスクリプションをアタッチしなくてもシステム上のコンテンツにアクセスできる組織ごとおよびアカウントごとの要件に、適用モデルが変更されます。

Simple Content Access が提供するコンテンツの利用の自由度と柔軟性が向上し、従来のエンタイトルメントベースのサブスクリプションモデルによる厳格なエンタイトルメントの適用がなくなるため、サブスクリプションの使用方法を追跡することが重要になります。Red Hat は、このサブスクリプションサービスを活用し、追跡とコンプライアンスを支援する追加のツールを提供します。サブスクリプションサービスは、サブスクリプションの使用状況と使用率の両方をアカウント全体で可視化し、サブスクリプションプロファイル全体の自己管理を支援するレポートソリューションです。

Simple Content Access とサブスクリプションサービスを一緒に使用すると、より柔軟で、また違ったサブスクリプションエクスペリエンスが可能になります。最終的に、このエクスペリエンスにより、従来の Red Hat のエンタイトルメントベースのサブスクリプション適用モデルに関連する、オーバーヘッドが高く複雑なビジネスプロセスの多くが削除または改善されます。

  • 複数の Red Hat ツールと、コンテンツにアクセスして使用するといった手順を多く必要とする、時間のかかるプロセス。
  • サブスクリプションレポートを完了するために必要な、過度に複雑で、場合によってはほとんど手動によるプロセス。
  • コンテンツへのアクセス、デプロイ不足および過剰、更新などに関連する問題を解決するプロセス。(このような問題が原因でコンテンツにアクセスができないなど、Red Hat のお客様にビジネス面で重大な影響が生じていました。)

これらのサービスのどちらも使用しないか、どちらか、または両方を使用するかを選択できます。ただし、サブスクリプションサービスと Simple Content Access は、補完的なサービスとして設計されており、併用することで最適に機能します。サブスクリプションサービスの詳細と、Simple Content Access と併用する方法は サブスクリプションサービスのスタートガイド を参照してください。

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