30.12. シリアルコンソールを使用したトラブルシューティング

Linux カーネルは情報をシリアルポートへ出力できます。これは、カーネルパニックや、 ビデオデバイス又はヘッドレスサーバーでのハードウェア問題のデバッグに役立ちます。 このセクションのサブセクションでは、Red Hat Enterprise Linux virtualization カーネルと それらの仮想化ゲストを実行しているマシン用のシリアルコンソール出力のセットアップに ついて説明していきます。

30.12.1. Xen 用のシリアルコンソール出力

デフォルトでは、Xen のシリアルコンソールは無効になっており、シリアルポートから データは出力されません。
シリアルポート上でカーネル情報を受信するには、適切なシリアルデバイスパラメータを 設定することにより /boot/grub/grub.conf ファイルを修正します。
使用するシリアルコンソールが com1 にある場合は、 以下に示した位置に、com1=115200,8n1 の行、 console=tty0 の行、及び console=ttyS0,115200 の 行を挿入することにより /boot/grub/grub.conf を変更します。
title Red Hat Enterprise Linux 5 i386 Xen (2.6.18-92.el5xen)
        root (hd0, 8)
        kernel /boot/xen.gz-2.6.18-92.el5 com1=115200,8n1
        module /boot/vmlinuz-2.6.18-92.el5xen ro root=LABEL=VG_i386 console=tty0
        console=ttyS0,115200
        module /boot/initrd-2.6.18-92.el5xen.img
使用するシリアルコンソールが com2 にある場合は、 以下に示してある位置に com2=115200,8n1 console=com2L 行、 console=tty0 行、及び console=ttyS0,115200 行を挿入することにより、/boot/grub/grub.conf を 変更します。
title Red Hat Enterprise Linux 5 i386 Xen (2.6.18-92.el5xen)
        root (hd0, 8)
        kernel /boot/xen.gz-2.6.18-92.el5 com2=115200,8n1 console=com2L
        module /boot/vmlinuz-2.6.18-92.el5xen ro root=LABEL=VG_i386 console=tty0
        console=ttyS0,115200
        module /boot/initrd-2.6.18-92.el5xen.img
その変更を保存してホストを再起動します。そうすると、先のステップで選択したシリアル上(com1, com2 など)に hypervisor がシリアルデータを出力します。
com2 ポートを使用している例では、パラメータ console=ttyS0vmlinuz 行上で使用されています。console=ttyS0 として 使用されている各ポートの動作は標準の Linux 動作ではありません。これは Xen 環境特有の 動作です。
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