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5.2. ext4 ファイルシステムのマウント

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ext4 ファイルシステムは、追加のオプションを使用せずにマウントできます。以下に例を示します。
# mount /dev/device /mount/point
ext4 ファイルシステムは、動作に影響を与えるマウントオプションにも対応しています。たとえば、acl パラメーターはアクセス制御リストを有効にし、user_xattr パラメーターはユーザーの拡張属性を有効にします。両方のオプションを有効にするには、以下のように -o を指定してそれぞれのパラメーターを使用します。
# mount -o acl,user_xattr /dev/device /mount/point
ext3 と同様に、ファイルデータでエラーが発生した場合は、data_err=abort オプションを使用してジャーナルを中止できます。
# mount -o data_err=abort /dev/device /mount/point
tune2fs ユーティリティーを使用すると、管理者はファイルシステムのスーパーブロックにデフォルトのマウントオプションを設定することもできます。詳細は、man tune2fs を参照してください。

書き込みバリア

書き込みキャッシュが有効になっているデバイスへの電力供給が停止した場合でも、ファイルシステムの整合性を確保できるようにするため、ext4 ではデフォルトで書き込みバリアを使用します。書き込みキャッシュがないデバイス、または書き込みキャッシュがバッテリーバックアップされているデバイスの場合は、以下のように nobarrier オプションを使用してバリアを無効にします。
# mount -o nobarrier /dev/device /mount/point
書き込みバリアの詳細は、22章書き込みバリア を参照してください。

Direct Access テクノロジープレビュー

Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降、Direct Access (DAX)は、ext4 および XFS ファイルシステムのテクノロジープレビューとして、アプリケーションが永続メモリーをそのアドレス空間に直接マッピングする手段を提供します。DAX を使用するには、システムで利用可能な永続メモリーの形式が必要になります。通常は、NVDIMM (Non-Volatile Dual In-line Memory Module) の形式で、DAX に対応するファイルシステムを NVDIMM に作成する必要があります。また、ファイルシステムは dax マウントオプション でマウントする必要があります。これにより、dax をマウントしたファイルシステムのファイルの mmap が、アプリケーションのアドレス空間にストレージを直接マッピングされます。
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