2.10. インストールの概要
インストールプログラムは対話型モードをサポートしています。ただし、すべてのベアメタルホストのプロビジョニングの詳細と関連するクラスターの詳細を含む install-config.yaml
ファイルを事前に準備することができます。
インストールプログラムは install-config.yaml
ファイルを読み込み、管理者はマニフェストを生成し、すべての前提条件を確認します。
インストールプログラムは次のタスクを実行します。
- クラスター内のすべてのノードを登録する
- ブートストラップ仮想マシン (VM) を起動する
次のコンテナーを持つ、metal プラットフォームコンポーネントを
systemd
サービスとして起動する- Ironic-dnsmasq: プロビジョニングネットワーク上のさまざまなノードのプロビジョニングインターフェイスに IP アドレスを引き渡す役割を担う DHCP サーバー。Ironic-dnsmasq は、プロビジョニングネットワークを使用して OpenShift Container Platform クラスターをデプロイする場合にのみ有効になります。
- Ironic-httpd: イメージをノードに送信するために使用される HTTP サーバー。
- Image-customization
- Ironic
- Ironic-inspector (OpenShift Container Platform 4.16 以前で利用可能)
- Ironic-ramdisk-logs
- Extract-machine-os
- Provisioning-interface
- Metal3-baremetal-operator
ノードは検証フェーズに入り、Ironic がベースボード管理コントローラー (BMC) にアクセスするための認証情報を検証した後、各ノードは 管理可能 な状態に移行します。
ノードが管理可能な状態になると、検査 フェーズが開始されます。検査フェーズでは、ハードウェアが OpenShift Container Platform の正常なデプロイメントに必要な最小要件を満たしていることを確認します。
install-config.yaml
ファイルには、プロビジョニングネットワークの詳細が記述されています。ブートストラップ仮想マシンでは、インストールプログラムは Pre-Boot Execution Environment (PXE) を使用して、Ironic Python Agent (IPA) がロードされているすべてのノードにライブイメージをプッシュします。仮想メディアを使用する場合、各ノードの BMC に直接接続してイメージを仮想的にアタッチします。
PXE ブートを使用する場合、プロセスを開始するためにすべてのノードが再起動します。
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ブートストラップ仮想マシン上で実行されている
ironic-dnsmasq
サービスは、ノードと TFTP ブートサーバーの IP アドレスを提供します。 - 最初のブートソフトウェアは、HTTP 経由でルートファイルシステムをロードします。
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ブートストラップ仮想マシン上の
ironic
サービスは、各ノードからハードウェア情報を受信します。
ノードはクリーニング状態になり、各ノードは設定を続行する前にすべてのディスクをクリーニングする必要があります。
クリーニング状態が終了すると、ノードは使用可能な状態になり、インストールプログラムはノードをデプロイ状態に移動します。
IPA は coreos-installer
コマンドを実行して、install-config.yaml
ファイルの rootDeviceHints
パラメーターで定義されたディスクに Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS)イメージをインストールします。ノードは RHCOS を使用して起動します。
インストールプログラムは、コントロールプレーンノードを設定した後、ブートストラップ仮想マシンからコントロールプレーンノードに制御を移動し、ブートストラップ仮想マシンを削除します。
ベアメタル Operator は、ワーカー、ストレージ、およびインフラノードのデプロイメントを継続します。
インストールが完了すると、ノードはアクティブ状態に移行します。その後、インストール後の設定やその他の Day 2 タスクに進むことができます。